政治に関しては、できるだけコメントしないようにしているが、「この展開、ちょっとマズイぞ」だ。
年初のベネズエラ大統領の拘束、今回のイラン最高指導者の殺害と、米軍は圧倒的な軍事力を発揮している。
その軍事力の発揮だが、他国に対し宣戦布告も無しに武力を行使するという無法ぶりだ。
米国は圧倒的な軍事的な作戦遂行力で、いとも簡単に目標を達成してしまう。
それに味をトランプ大統領は、今後なにをやらかすか暗澹たる思いにさせられる。
対イランで一緒に軍事行動したイスラエルは、ガザ地区での無法ぶりで、ずっと世界から非難されている。
そんなトランプ政権とイスラエルだ、これから先も軍事力を背景とした無法で中東はじめ世界を脅しかねない。
非常にマズイ展開である。 それでなくとも、世界あちこちで権威主義的な政権が跋扈しているのだ。
ロシアのプーチン大統領、ハンガリーのオルバン首相、トルコのエルドアン大統領、中国の習近平主席などなど。
その他の国々でも一杯いる権威主義的な政権は、時として法を無視したり、それに近い政策を国民に押し付ける。
なにをやっても構わない、必要とあらば武力行使だとなってくると、世界は非常にマズイことになっていく。
2月に実施されたミヤンマーでの総選挙のように、軍事政権が形だけの民主選挙でもって、その権威を正当化させてしまう。
形だけでも民主選挙の結果を背景にすれば、いくらでも自分たちに都合の良い法律を制定できる。
つまり、無法が合法になってしまうのだ。 そんな危険な風潮が世界に蔓延していくと考えるだけでも、ゾッとする。
そういった無法がまかり通るようになると、国連も国連憲章も形骸化する。
各国が好きに自国の利益を追求していけば、その先では第3次世界大戦もなんてことになってしまう。
ちょうど、かつて国際連盟がナチスドイツや日本による勝手な軍事侵略を前にして、機能不全に陥ったのと同じように。
今朝のニュースを見ていると、英仏独の首脳は今回の米イによるイラン作戦を是認しているようだ。
彼らは、イランが頑なに核開発に勤しんでいるのを止めさせるということで、対イラン制裁を展開してきた。
その横で、北朝鮮の核開発には何ら有効な制止手段を取らず、実質上の核保有国にしてしまった。
この違いには、イスラエルという存在があるのだろうが、国際政治の不条理さが見えみえである。
ここは米国内で、反トランプを掲げる民間の声が高まってくれることを期待しよう。 それが一番だろう。
