昔からの相場格言で、「もうはまだなり、まだはもうなり」というのがある。
もう、このあたりが天井だろうと読んで売ったが、まだまだ上値があった。 それで、早売りしたことを後悔する。
まだまだ相場は強い上値はもっと上だと買い上がっていったら、そこがもう天井だったということもしばしば。
なかなか読み通りにはならないのが相場というものである。 それがまた相場の魅力でもある。
どうしたらいい? 簡単なこと、「高いと思ったら売る、安いと思ったら買う」のマイペースを貫くことだ。
投資において、早すぎて失うものはない。 得べかりし利益が少なくなるだけのこと。
逆に、後手に回ると大損は免れない。 まだまだ上値はあるだろうと高値追いしていて、天井を見たら修羅場である。
売りが殺到し、相場はあっという間に崩れ落ちる。 高値買いしたものが売れないまま、評価損を膨らませてしまう。
米国株を中心に、すごいバブル高が続いている。 もう、いつ下落に転じてもおかしくない。
しかし、まだまだ買いの熱気は根強く、アマゾンやテスラといった株がどんどん上値を追っている。
このバブル相場いつまで続くのだろう、どこまで上値を追うのだろう、なんて考えたところで誰もわからない。
だったら、さっさとこのバブル相場から離れよう。 自分の投資ポジションのうち、バブル高している株式は売り上がっていく。
一方、それほどバブル高しているとは思えない銘柄群で、将来が期待できるのは残しておいて構わない。
これだけの作業をやっておくだけで、いずれ来るバブル崩壊を平気で乗り切れ、結果は天と地の差となる。
現在進行中の株高バブルが崩壊に入ると、ここまで買い上がってきた銘柄群ほど、ひどい投げ売りの対象となるのは当然のこと。
ところが、それほどバブル買いされていなかった銘柄群は、バブル崩壊でも大して売られない。
世の中はバブル崩壊で大騒ぎとなるが、こちらの下げは案外と知れている。
それどころか、バブル崩壊で辛うじて生き残ったマネーが、次の儲けを求めて集中買いしてくるから、V字型で株価は急上昇する。
われわれ本格派の長期投資家は、もちろんV字型の株価急上昇を満喫することになる。
このあたり、さわかみファンドが見事にやってのけるから、お楽しみに。