そろそろ、下げに転じるか

Browse By

われわれ長期投資家は相場の予測で神経をとがらすことはない。 相場に飛び乗りしようなんて考えないから当然のこと。

ただ、相場の大きな流れに関しては、静かに見守りつつも、長期投資の戦略を立てている。

その観点からいうと、そろそろドカーンと下がってもいいかな、そんな感じがする。

とりわけ、NY市場だ。 超のつく金あまりをいいことに、アップル・アマゾン・テスラといった株がブッ飛んでいる。

アップルなんか、すごい株価上昇で、時価総額が200兆円を超えてしまった。

このまま、どこまで行ってしまうのだろう? さあ、どこまで上がるんだろう?

そんな岡目八目の関心でもって、一部の株価のすごい上昇ぶりを眺めているだけの投資家が増えているような気がする。

つまり、多くの投資家の間で、「そろそろ下がって、いいんじゃない」といった意識が高まってきているのだろう。

ここは売っておこうといった投資判断まで入っていない。 ただ、あまりの株価上昇についていけなくなっているのだ。

バブル相場が高値で真空状態になるというのは、こういった感じである。

こういった時は、なにかの強い買いでドカーンと急騰するや、みな一気に買い姿勢を高める。

逆に、ドカーンと下がると、大慌てで売り逃げに走る。 中途半端だった投資姿勢が、一挙に弱気に転じる。

おそらくだが、後者のドカーン下げが、そろそろ見られるのではないかなと思っている。

なにしろ、バブル相場を冷やすであろう悪材料は目白押しなんだから。

どんなものが飛び出てくるか、むしろそういった悪材料に注意を凝らしておきたい。

その様子次第で、長期投資家らしい「大きく下げたら買い出動」に出るか、もうちょっと待つかの判断ができる。

まあ、ともあれ忙しくなるのは間違いない。 それを、昔から、秋の陣といっている。