おもしろいもので、ずっと温めていた考えをそろそろ一冊の本にまとめてみようかなと思っているところへ、ふわっと出版の話が飛び込んでくる。　書く方は構想が概ね出来上がっているから、ではいつごろには書店に並べそうですねで、話はあっという間についてしまう。

　問題は、そこから。　構想は出来上がっているものの、実際に書くのはこちら。　よくあるゴーストライターに書いてもらうということはしないので、すべてはこちらの手作業。　さあ、どうやって時間をやりくりしようか。

　昨年末に書いた、コムジェスト社を創業したカントン氏による長期投資野朗物語は、ちょっと遅れ気味ながら進行中。　カントン氏が相当に入れ込んでおり、フランスからの原稿がまだ全部は揃っていない。　それを日本語に翻訳したものを、きちんと監修して印刷所に回すまで、あと一月ぐらいかかりそう。

　その上に、２冊の執筆依頼を抱え込んだ。　さらに、もう一冊の件で来週どこかで打ち合わせをしようということになっている。　それらの、どれもが長期投資からちょっと離れた分野に踏み込んでいこうとしている。

　といっても、”一人ひとりが経済的に自立して、いい世の中をつくっていこうよ。　もっと人間らしくやさしく生きていこうよ”　という日頃の主張からは一歩もずれていない。　いつもの長期投資をもっと広くあたってみようという、そもそもの考えを書き下ろしてみようと思う。

　既に取りかかった２冊に関しては、４月の半ばぐらいまでにはめどがたつだろう。　さてさて、３冊目はどう料理いたしましょうといったところ。　どっちにしても、５月から６月はじめぐらいまでは、仕事の合間の寸暇を惜しんで原稿書きとなるのは間違いない。

　いつまでたっても時間に追われる人生を、延々と繰り返すばかり。　まあ、それだけ　”いい世の中づくり”　に人生を賭けているのだから、仕方あるまい。

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　本を出しました。今回は電子書籍版として、スッと読めるボリュームに抑えました。　さわかみ投信現社長の黒島の本も合せてご紹介します。ちなみに、黒島の本は紙媒体も用意しております。

　澤上篤人「お金をまわして日本を元気にさせよう」
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　黒島光昭「特許物語」
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