お金に働いてもらう

Browse By

 土曜日は高崎でセミナーだった。 多数の出席者の中で、さわかみファンドを設定直後からお持ちいただいているご婦人から質問があった。 スタートしてすぐ1万2千円超までするすると上がっていった基準価額は、2000年の夏ごろから2004年はじめにかけて日本のバブル最終処理もあって、8千円台にまで下がった。

 そこから今度は2007年7月まで一気の上昇で、基準価額は2万円を超えていった。 すごいなと喜んでいる間もなく、サブプライム問題やリーマンショックで基準価額はまた8万円台にまで下がった。

 上がったり下がったりするのを見守っているうちに、預貯金とそう変わらないではないかと思いたくなるときおある。 澤上さんとこを信じているけど、やはり大きく上昇したときには一度売っておいた方がよいのではといった質問をいただいた。

 投信はご自分の財産だから、お金が必要になったときのみならず、売りたくなった時は、いつでもご自由にお売りください。 そして、また余裕が生じた時にはどんどん買い増しされたらいいし、あるいはそろそろ買い時と判断しての再開もお好きにどうぞです。

 ひとつだけ、しっかり心に留めて置いていただきたいのは、われわれと一緒に本格的な長期投資をしているということです。 たしかに基準価額は1万2千円になったり8千円に下がったり、2万円を超えて行ったりしています。 大事なのは、その間も、お預かりさせていただいているご資産は一円の無駄もなく、よい世の中づくりに向けてずっと働いてくれているということです。 そこのところを、もう少し説明しましょうとなった。

 生活者としてなにが何でも応援したいと思う企業の株が、不況突入や暴落相場などでが大きく売られたら断固として買うことで、”われわれは、あなたがた企業と一緒に頑張りますよ” といったメッセ-ジを送り届ける。 そこからどのくらいの時間がかかるかが知れないが、経済や社会の状況が良くなって、にわか応援団がやたら買い群がってきたら利益確定の売りを出す。 

 この繰り返しを続けていけば、世の中が見捨ている時に生活者にとって大事な企業をトコトン応援できるし、投資収益は後から積み上がってくる。 それが長期投資である。 いま現時点の基準価額をみるに偉そうなことはいえないが、すばらしい応援買いをたっぷりしてきたから、これから良くなっていく経済社会を見守りつつ、投下資産が増えていく醍醐味も楽しみにできる。

 

 【広告】

 本を出しました。今回は電子書籍版として、スッと読めるボリュームに抑えました。 さわかみ投信現社長の黒島の本も合せてご紹介します。ちなみに、黒島の本は紙媒体も用意しております。

 澤上篤人「お金をまわして日本を元気にさせよう」
 http://itunes.apple.com/jp/app/id475297966?ls=1&mt=8

 黒島光昭「特許物語」
 http://itunes.apple.com/jp/app/id459089234?ls=1&mt=8

 http://scps.shop28.makeshop.jp/shopdetail/002000000001/