すごいね、この安心買いは!

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衆議院選挙が終わり、自民党が単独過半数を確保できたということで、株価は大幅高している。

これで政治の安定度が確保できた、それが投資家にとっての買い材料となっている。

本当に、それでいいのかと、強く反発したい。 それで、日本は良くなるのだろうか?

選挙を通じて、与党も野党も耳に聞こえの良いきれいごとを並べ、予算のバラマキを訴えていた。

民主政治では、選挙に勝たなければただの人で、政治家といえど何もできない。

真に日本の将来を考えて、どれだけ骨のある政策を訴えようと、票が集まらなければ話にならない。

ということは、耳障りの良い選挙公約のオンパレードとなり、議席さえ確保できればそれで良しとなってしまう。

つまり、なにも変わらない変えられない政治が続くことになり、日本はさらに沈下していく。

悲観過ぎる? 違う。 日本の将来を楽観しているからこそ、抜本的な改革をすべしと考える。

そのためには、政治がきれいごとを捨て、国民に3~4年の苦労を訴えるべきなのだ。

ところが、そんな骨のある政策など、とんと聞かれない。だから、日本は変わらないなといっているわけだ。

今回の選挙結果も、それを示している。 民主政治の一番いけないところが前面に出てきている。

なのに、株価は変わらないことへの安心買いで急騰しているわけだ。 なんとも、おかしな展開である。

どうしたらいいのか? 一刻も早く、行き着くところまで行ってしまうしかないのかも。

財政赤字も国の借金も、金利ゼロで弛緩しきった経済も、パンクするのは時間の問題である。

いわゆる、ガラガラポン状態になってしまえば、そこからは自助自立の精神だけが頼りとなる。

きれいごとなど、まったく通用しない。 個人も企業も生命力というか生活力のみが問われる。

そうなると、政治もきれいごとを並べているだけでは済まされない。

それでようやく、まともな政治家や政策が浮上してくるのだろう。 先ずは、経済の現場が動き出す。

それを追いかけるようにして、骨のある政治家や政策の登場となっていくのだろう。