20年越しの縁であり、長く温めてきた和歌山県は那智勝浦町の本マグロを冷凍にしないまま、つまり生マグロの直販にさわかみグループは乗り出す。
マグロの一本釣りである延縄漁業と、高齢化が進む漁師たちを守ることに命を懸けている現地の脇口水産とは、男の約束でこの事業を進めていくことにした。
もちろん、最初は様子をみつつ小さめのビジネス展開からだ。 1年もしないうちに、1万人クラブは組織できよう。
なにしろ、われわれは一番いい中トロや赤身が、驚くなかれスーパーなどで売られている価格で、手に入るのだ。
先月、試しに20人限定で刺身や握りを食べてもらったが、皆が「これは旨い、今日は買えないのか」の大人気だった。
生マグロそのものが、素晴らしい勝負をしてくれる。 何も語る必要はない、せいぜい「こうしないでねと」いった、せっかくの生マグロをダメにしない勉強だけだ、やるのは。
自然の恵みをいただくわけだから、浜揚げが多い時もあれば少ない時もある。 浜揚げが多かった時に大量に仕込んでもらって、脇口水産の工場ですこしずつマグロをさばいて柵にしてもらう。
東京へまとめて送れる準備が進んだのを見て、1万人クラブの会員には、次のお届け時期を連絡するわけだ。
大事なのは、中間マージンを可能な限り抜いて、漁師さんの手取りを大きくするともに、消費者には手ごろな値段で本当に旨いマグロが手にできる流通経路を構築していくことだ。
ともあれ、マグロの勉強会と試食&即売会を12月7日(月)の18時半から、ウチのオフィス2階でやります。
参加希望者はお名前と同伴者の人数を、一般財団法人「さわかみ財団」へ連絡してください。
参加費は一人500円で、電話は03-6380-9848です。