そろそろ下げた方がいい

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昨日の米国株市場は大きく下げた。 NYダウ工業30種平均が807ドル、ナスダック株価が598ドルの急落となった。

この下げが一日だけのものか、しばらく下げ相場が続くかは、それこそ神のみぞ知るのところ。

われわれ長期投資家からすると、もういつ下げに転じてもおかしくなかった。

むしろ、このままバブル株高が終焉に向かってくれた方が、今後の展開にとってもプラスとなる。

プラス? そう、世界経済がコロナ禍で苦しんでいるのに、株式投機だけが突出するのは、どう見ても不健全である。

そろそろ、中身のないバブル買いによる投機熱は吹っ飛んでくれた方がいい。

投機熱が下がった分だけ、世界のマネーは経済の現場に向かうことになり、経済再建にプラスとなる。

したがって、現在進行形の金あまりバブル株高と投機熱は一刻も早くしぼんでもらいところである。

とはいえ、金あまりの買い熱気は相当に強く、まだまだ上値追いの買いが入ってくる可能性は高い。

ひとつだけ、はっきりしていることがある。 すさまじい株高で、若い個人投資家の投機熱が高まっているとのこと。

とりわけ、米国ではアップル、アマゾン、テスラといった株価が急上昇しているところへの飛びつき買いが著増している。

バブルに踊り狂った後の悲惨さを知らない若い投資家たちのことを思うに、この株高バブルは早く終わってくれた方がいい。

その方が、傷が小さくて済む。 そして、バブル崩壊後の株式市場に参加することで、世界経済の再建に積極寄与できる。

こちらが、株式投資本来の姿であって、儲かりそうだからと飛びつき買いする投機とは似て非なるものである。

若い個人投資家に、まともな株式投資を知ってもらうためにも、このバブル株高は一刻も早く終わってもらいたいものだ。