ブレない経営

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コロナの邪魔が入って先延ばししてきた新著、「ブレない経営」が9月半ばごろには書店に並ぶことになった。

邪魔が入ったというが、「世界経済はもっと荒れるよ、そして超インフレだ」を、緊急出版したのはそれなりに意義があった。

そこで書いたように、コロナ騒ぎでさらに大量資金供給を加速させ、それが一層の株高バブルを煽る展開が、まさに現在進行中。

世界経済の現状から見るに、これだけ債券や株式のバブル高が続いていて、まださらに買い上がっていく状況にはない。

ただただ、大量にバラ撒かれた資金が目先の稼ぎ場を求めて、金融市場に集中しているだけのこと。

そのうち、バブルがはじけて右往左往の大混乱となるだろう。 それも、もう時間の問題となっている。

おそらく金融バブル大崩落といったことになっていこう。 大崩落という表現がぴったりくるほどの酷い下げが、あってもおかしくない。

それでなくともコロナ騒ぎに足を引っ張られている世界経済だ、かなりの悪影響をもたらそう。

そうなってくると、ますます「ブレない経営」を出版する価値があるなと、ゲラを修正していて強く思った。

もともと、ブレない経営といっても、教科書的なハウツウ本にする気はなかった。 そんな一般論、経営の現場では通用しない。

こちらは、一人の事業家として真剣勝負で経営にあたっている。 すべて、新たなる挑戦である。

それで、「ブレない経営」では、かなり尖った内容にした。 もともと、総花的な経営論なんてのを語っている暇などない。

そう、実際の経営の場で工夫と応用を重ねて、なんとしてでも乗り越えていこうとする強さに焦点をあてた。

強さ? 経営は先読みを実践していくことである。 なにか新しいことをやろうとすれば、いろいろな壁にぶち当たる。

これは長期投資の、「将来の納得に対し、いまの不納得で行動する」とまったく同じである。

そこを、なにがなんでも乗り越えていくのだ。 それには、強い信念と情熱、それに確固たる方向性が問われ続ける。

それが、「ブレない経営」である。 ゲラを修正し、今週もう一度チェックして、いよいよ印刷だ。