幻冬舎から、中小企業の事業承継に関する新著が刊行される。 書店に並ぶのは27日からだが、アマゾンではもう購入できる。
著者は、ヤマトさわかみ事業承継機構の吉川社長で、年商50億に満たない中小企業の存続と発展をお手伝いしたいという熱い思いから、具体的なビジネスプランまでしっかりと書き込んである。
今のコロナ危機で、多くの中小企業はさらに厳しい状況に追い込まれている。 その事業承継となると、ますます厄介な問題となってくる。
本書でまず知っていただきたいのが、日本経済の屋台骨を支えてくれている中小企業が、どんどん消滅していっているという事実。
それが、日本経済のみならず雇用や国の税収にどれほど大きなマイナスとなるか、具体的な数字でもって、これでもかこれでもかと訴えている。
本書に並べられた数字を見るだけでも、中小企業の存続と発展は極めて重要な国家的課題であることがわかる。
それに対し、何とかしようと動くところは、官民ともほとんどない。 かかる手間暇やコストから考えて、とても儲からないからだ。
その点、ヤマトさわかみ事業承継機構は誰も相手にしない中小企業をお手伝いするが、経営を立て直し安定的な軌道に乗せた上で転売して大きく儲けようなんて考えはない。
われわれは中小企業の存続と安定的な経営を全面的にお手伝いし、日本経済の基盤強化に貢献するのを目的としている。
その志を本書で読み取っていただければ幸いである。 なぜなら、心ある支援者に数多く集まってもらいたいからだ。
これから、5000社ほどお手伝いしていく予定だが、相当に大きな資金が必要となる。
そのお金の出し手として、心ある支援者のグループを築き上げていきたいと考えている。
支援者には、5年~7年の支援で年3%~4%ぐらいにまわるようにしていきたい。
決して、大儲けにはならない。 しかし、社会的意義の大きさは計り知れないものがある。
そこのところを、良しとする支援者が1000人、5000人と集まってもらいたい。
そのためにも、ぜひとも本書を一読いただきたいものである。