貯蓄って、目減りするものなんだよ

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昔から貯蓄は財産づくりの基本とされている。 先ずはお金を貯めて、いつの日か商売を始めたり事業を興したりする時の原資とする。

あるいは、老後の生活を支えたり、いざという時の備えとする。 生きていく上の安心感にもつながる。

たしかに、「チリも積もれば山となる」といわれるように、貯蓄額が積み上がっていくのを見るにつけ、自分の財産が増えていると実感できる。

さて、それで本当に財産づくりとなっているのだろうか? 実は、財産づくりどころか目減りしているのだ。

銀行預金で考えると、分かりやすい。 銀行は預金者から集めた資金を企業などに貸し出して、利ザヤを稼ぐという商売をしている。

企業などへの貸出金利と預金者に支払う金利との差額から、人件費やシステム費など諸経費を支払った残りが銀行の利益となる。

企業からすると、銀行から借りた資金の金利コスト以上に稼がないと、商売あがったりとなる。

つまり、企業の製品やサービスの価格と借り入れ金利との間には、企業の経費や利益が乗っかっているわけだ。

そう、預金者が生活していく上で企業に支払う価格、すなわち生活コストと銀行からもらう預金利子との間には、銀行や企業の経費と利益が入っているのだ。

いってみれば、預金利子というのは銀行や企業の経費や利益を支払った残りカスに過ぎないのだ。

したがって、預金つまり貯蓄は財産づくりになるどころか、毎日の生活で着実に目減りしていっているといえよう。

では、どうすれば財産づくりとなっていくのか? 貯めたお金で商売をはじめたり、長期の投資運用にまわすことだ。

一般生活者の財産づくりのお手伝いをさせてもらおうということで、さわかみファンドを世に出したのも、まさにそういった考えからだ。

実際、さわかみファンドは設定来18年9カ月間で、年率5.3%にまわっている(2018年5月末現在)。 積立て投資なら年率7%だ。

もう十分に財産づくりのお手伝いが出来ているといえよう。 預貯金など、遠く及ばない。