長期投資家にマーケット動向のコメントなど無用。 下げ相場なんて、売る人が多いから下がる。 それだけのこと。
売っている人たちの損得計算や心理状況は、それこそまちまち。 一刻も早く売って損失の拡大を抑えようとか、下げに乗じて売りで儲けてやろうとか、はたまた怖くなって逃げたくなったとか。
だが、売ろうとする理由づけは一致している。 売っている人たちはいずれも、マスコミ報道で書かれていることを復唱しては、「売らなければ」としている。
中国経済の減速懸念と過剰設備、それが世界経済にデフレ現象を引き起こしている、外国人投資家が日本株を売り越している、円高に振れているので企業の業績悪化、とまあ株価が売られる要因を次から次へと報道してくれる。
そういった悪材料とやらを念仏のように唱えながら、売り方はさらに売りを急ぐ。 その売りで相場はさらに下がるから、マスコミはますます下落相場を囃したてる。
この悪循環にはまっているのが、最近の日本株市場である。 だからどうなんだとかを語る代わりに、われわれ長期投資家はこの安値をどんどん買っていく。
そのうち、どこかで買いが入ってくれば、相場はたちまち反騰高となっていく。 年初から大きく売られてきたから、ひとたび反騰相場に入ると株価はびっくりするほど跳ね上がっていく。
よく相場格言で、山高ければ谷深し、谷深ければ山高しといわれる。 まさに、その現象がそのうち見られるのだろう。
その時になって、「ああ、あの下げを買っておけば良かった」という声が聞こえてくるのは毎度のこと。
まあ、こんな下げ相場を見守っていても意味がない。 それよりも、さわかみグループのソーシャルキャピタル・プロダクションが制作した映画 [The TENOR] がDVD 化されたので、それを鑑賞してもらった方が精神衛生上ずっといい。
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