3つの人生を楽しもう

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  人は生活の糧を得るために働くが、ただ食って飲んで生きていくだけではない。 明日のより幸せな生活を築いていきたいという願望もある。

 長期投資でお金に働いてもらうのも、より良い社会をつくっていきたい、活気にあふれる経済や社会を子供たちに残してやりたいという願いあってのこと。

 より良い明日のために、自分も頑張って働くが、お金にも働いてもらう。 方向は同じである。 大事なのは、より良い明日というところに、人それぞれの将来への夢や思いが入ってくることだ。

 そう、自分の毎日の生活に少しずつ織り込まれていっている将来への夢や思いだが、お金にも乗っけてやることができるのだ。 それが、長期投資である。

 そんな中、毎日の生活には職場とか人間関係というものの縛りがあって、ある程度の制約を受けるのは仕方ない。 一方、お金に働いてもらうとなれば、なんの縛りもなく自由自在に自分の夢や思いを乗せてやることができる。

 そう、一度きりの人生だが長期投資をかましてやることで、2つの人生を歩むことになる。 長期投資することで、自分の人生の幅を大きく大きく広げてやることができるのだ。

 とりわけ、2つ目の人生でもある長期投資には、自分の理想とするところを徹底的に追及することが可能である。 やらない理由はないよね。

 その上でだ、長期投資のリターンは時間の経過とともに積み上がってくる。 複利の雪だるま効果で、財産づくりは指数曲線的に加速し、どこかでファイナンシャルインデペンデンスに到達できる。

 このぐらいの資産があれば経済的には自由だというのが、ファイナンシャルインデペンデンスである。 そこから先は、贅沢三昧に走るもよし、世の中に良かれと思う方向でお金をつかうのも良しである。

 長期投資の先に広がる世界、余裕のできたお金をどうつかっていくかで、もう一つ別の世界を知ることができる。 そう、3つ目の人生を堪能するステージが待ち構えているのだ。

 もうお金にとらわれず、自分のお金を自由自在に世の中へまわしていける。 これができるようになると、人生はどんどん充実していく。

 理想論を書いている? いや、現実の世界だ。 たとえば、さわかみファンドの実績をみるといい。 生活者にとってなくなっては困る企業を応援しようと、株価が大きく売られている時に買っては、高くなるを待って利益確定する長期投資を、淡々と続けてきた。

 そのリターンは複利で摘み上がって、もう資産は2倍以上に膨れ上がっている。 ここまでの15年半、日本経済はひどい低迷に喘ぎつづけたが、それでも年率4.7%の成績は出ている。

 ここから先、デフレとじり貧の経済から脱却できれば、長期投資の成果はさらに出てこよう。 ということは、3つ目の人生の幅が拡大するということだ。

 つまり、しっかり長期投資を続けていくことで、誰でも3つの人生を楽しむことができるというもの。 時間は少しかかるが、素適な人生になると思うよ。