週末の土曜日には東京で、”プラス YOU 一人ひとりが日本経済” のセミナーがあった。 東証ホール270名の席のほとんどが埋まるほどの盛況だった。
ここでもそうだったが、最近の特徴である若い女性の長期投資勉強会参加が着実にというか顕著に増えている。 しばらく前までは、中高齢の投資家の間にちらほら女性の参加といった程度だったのに、いまや半分近くが女性じゃないかと思われるほどになってきている。
実際は30%から40%ぐらいなんだろうが、セミナー会場での積極的に学ぼうという姿勢ではすごい存在感を示してくれる。 土曜日もそうだったが、質疑応答の時間にまず最初に手を挙げるのが、最近は若い女性となっている。
その質問も、こちらが話してきた長期投資を踏まえたものが多い。 たとえば、なくなっては困ると思える企業を応援していくのは生活者にとって生活防衛なんだよという点について、ではどんなふうにして応援企業を見つけていったらよいのかとくる。
よく男性参加者から出る、応援企業といってもリスクはないのかとか、相場が下がったらどう対処したるいいのかといった質問ではない。 初めから応援は応援でしょと考えがすっきりしているのだ。
この応援は応援でしょが、実は長期投資の肝となるもので、そこまでへ若い女性はストレートに入ってきてくれる。 なまじ投資を経験していると、すぐ損得計算が先に顔を出してきて、あれこれ余分なことを考えてしまう。
ところが、応援するんでしょで、その気になってくれると、行動は単純明快となる。 皆が売り逃げに走って株価が安くなっている時ほど、生活者投資家がその企業の株を買って応援しなければねとなる。
景気や投資環境が良くなってくれば、株価は大きく上がる。 それは、にわか応援団がぞろぞろ出てきているということなんだから、応援を彼らに任そうと少しずつ売り上がっていこう。 どうせ、にわか応援団はなにかあるとすぐ売ってくるから、そしたら再び応援の買いを入れるだけ。
こう話をすると、すごく納得してくれる。 その上で、安い時には応援買いに出て、高くなった売っていくの単純な繰り返しで、あなたの財産は複利で増えていくんだよ説明すると、大まかにイメージできる。
時間のあるセミナーだと電卓を出してもらって、複利の財産づくりはどんなにすごいのかを計算で実感してもらう。 そこまで行くと、どこまで信じてよいのか戸惑いながらも、眼が輝いてくる。
後は、実際の行動で納得感を自分のものにしてもらうだけだ。 ああだこうだ言っている間に、ともかくも行動でなるほどと思ってもらうのが一番早い。 案外、若い女性の間から筋金入りの長期投資家が次々と登場してくるんではと楽しみである。