今日から、この長期投資家日記というブログが、さわかみ投信のホームページにも載ることになった。　ますます張り切って書いていきますよ。

　もともと本格的な長期投資を通して日本を元気にしようぜという思いで、さわかみグループのSCP （ソーシャルキャピタル・プロダクション）　から長期投資家日記というブログを発信してきたもの。　長期投資を広い意味で知ってもらい、かつ行動に移そうとすると、どうしても投信の範囲を超えてしまう。　それで、グループからの発信としていた。

　今回から、まずは原稿をSCP経由でさわかみ投信に送って、これなら投信のホームページにも掲載できるというものだけを選んでもらうことになった。　（実際は、ほとんどが掲載されるが）　大事なことは、投信の枠に収めようと意識しすぎないこと。　そんなことしたら、自由なる発想や発信にブレーキをかけることになり、本末転倒になってしまうからね。

　さて、今日のテーマに入っていこう。　日曜日は青森、月曜日は仙台でセミナーをしてきた。　連休にもかかわらず、どちらも予定参加者を大幅に上回り大盛況だった。　せっかく大勢が参加してくれたので、セミナーを始めるにあたって二者択一のアンケートを取らしてもらった。

　日本経済はこの２１年間ずっとジリ貧をたどっている。　この先、人口も減っていくし高齢化も進む。　国の財政赤字は危機的な状況にまで悪化しているし、借金は１０００兆円を超えようとしている。　年金財政の綻びをはじめ社会保障費の増加など、厳しい問題が目白押しとなっている。　それなのに、政治は選挙しか念頭になく、票につながる甘い政策以外は問題先送りばかり。

　どう考えても、日本の将来は暗いと思わざるを得ない。　そんな中、自分だけでもしっかり対策を講じて、自分の生活を守らなくてはと考えている人。　あるいは、状況の悪いのは分かっている。　それでも、もしなんとか日本を元気にできるものなら、社会を明るくできるものなら、意地を張ってでも頑張りたいと思う人。

　どちらかに手を挙げてくださいとお願いすると、　なんと７０%以上の方々が後者に勢いよく手を挙げられた。　こんなダラシない日本経済を見ておれない、できるものならなんとか元気にさせたいという思いを大半の人々が持っているのだ。

　実は、日本中でまったく同じ反応なのだ。　全国各地で毎週末セミナーをしているが、どこでも７０%近くから９０%強の参加者が、なんとか日本を元気にさせたいと願っておられる。　これは、すごいことだし、日本経済はいくらでも復活できると確信させられる。

　多くの人々の思いが一緒なら、後はみなで行動あるのみ。　行動の最たるものが、長期投資である。

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　本の紹介です。電子書籍版で、スッと読めるボリュームに抑えています。

　澤上篤人の新著「長期投資家のための企業分析と実践」が発売されました。　普段「なぜ長期投資・運用が必要か」を題材にした本、またはセミナーが多い著者ですが、今回は、その実践編となる企業の分析方法などを具体的に書いています。　直接投資をされない方でも「富とは」「費用とは」を考えることができる一冊となっておりますので、ぜひご覧ください。

　さわかみ投信現社長の黒島の本も合せてご紹介します。ちなみに、黒島社長の本は紙媒体も用意しております。

　澤上篤人「長期投資家のための企業分析と実践」
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