体も心も、こき使おう

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 株式会社ソーシャルキャピタル・プロダクションがやっているネットテレビ「インベスターズTV」の生放送に、第2と第4水曜日の夜8時5分から1時間半ほど出ている。 番組の前半はキャスターの大輔お父さんと最近の動きやらをテンポよく語り合って、後半は視聴者からの質問いくつかを、じっくり考えるという構成となっている。

 昨晩の放映では、いじめの問題についての質問があって、大輔お父さんと真剣に語り合った。 自分も小学校の頃、悪ガキたちのいじめにあった。 名古屋からの転校生で、体も弱かったから、格好のターゲットだった。

 だからといって、親とか先生に救いを求めるわけにはいかない。 そんなことすれば、もっといじめられる。 じっと我慢していると、連中は図に乗ってますますいじめにかかる。 いじめに追い込まれて自殺する子達の心情も、おそらくこんなとろこだろう。

 自分の場合は、悔しいからなんとしても体力をつけようと決めた。 それで、家業の製材工場で小6の頃から材木を担いだり、とびを使って転がしたりした。 徐々に体を鍛えていって、中2から悪がき連中を一人ずつ殴り倒してやった。 唯一の心残りは、一人だけ北朝鮮に帰ったために、奴にはいじめの清算を済ませられなかったことだ。 ともあれ、それほど悔しかった。

 最近のいじめは、中学や高校でのケースが多い。 自分のときは、小学校の悪ガキたちの遊びの一環のようなものだったと思う。 奴らのエネルギーの捌け口としていじめられたが、それほど陰湿ではなかったような気もする。 だから、こちらも後で一人ひとり殴り倒してやったわけだ。 どちらも、幼少期から少年時代のエネルギーの爆発である。 ガキたちの殴り合いなど、かつては日本中で普通であった。

 ところが、最近はいじめそのものがより陰湿な形で、いま中学校や高校で頻発しているとすれば、子ども達の成長過程で歪みを形成しているのかもしれない。 たとえば、小さい頃から家の中でのゲームにのめりこみ、野外での遊びで体をくたくたにこき使うことをしていない点に問題の根があるのではなかろうか。 これは、都会だけではなく地方でも同じ現象が一般化しているのだ。

 野外で夕方まで遊びまわっているうちに、子ども達はいろいろなことを学ぶ。 くたくたに跳ね回っている間に、成長期のエネルギーを思い切り燃やすことが出来るし、大自然の摂理や危険に対する感覚も磨かれる。 ところが、家にこもってのゲームでは体力は持て余すし、ボタン操作で人を簡単にやっつけてしまう。 現実とバーチャルとが一緒くたになってしまっている。

 そんなこんだで、昨晩は最後の方で表記のことを語ったわけだ。 幼少期から大人になって死ぬまで、体も心も徹底的にこきつかって毎日を過ごすことで、心身ともに健康な人生を送れるのではなかろうか。

 

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