政策と権力闘争

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 日本の政治でどうも理解できないのが、真正面からの政策論争というものがあまり見られず、ただ単に権力闘争というか選挙の票狙いとしか思われないことが延々と続けられていることだ。

 一番わかりやすいのは、消費税引き上げだという人達と絶対反対だという人達のぶつかり合い。 一方は消費税を引き上げなければ財政が持たないし、年金不安が広がると訴える。 他方は、消費税引き上げの前にやることがあるはずだの一点張り。

 どちらも中途半端である。 たとえ消費税を現行の5%から10%まで引き上げたところで、年金など社会福祉関連費の増大はとても賄えそうにない。 どうして、15%から17%まで引き上げなければ抜本的な問題解消にならないとはっきりいわないのだろう。

 他にやることあるという主張の中には、行財政改革を徹底するというのがあるが、まさしくその通り。 しかし、それと財政の健全化のための消費税の引き上げを、なぜ同時にやってしまわないのか。

 もっといってしまえば、成長戦略も財政健全化も行政改革も全部まとめてやってしまえばいいのに、どうして一つ一つの問題にそうもこだわるのか。 日本経済を元気にさせましょう、それにはこれこれの政策を一気に実行する必要があります、国民の皆さん一緒に頑張りましょうと、正直かつ真剣に訴えれば国民の多くは納得してくれると思うのにね。

 繰り返すが、それぞれの主張が良い悪いとか、どちらが先だとかの論争はもう辞めてもらいたい。 一刻も早く、日本経済の活性化と健全化に向けて、ありとあらゆる手を次々と打ち出す行動力のある政治を実現してもらいたいものだ。

 

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