東京証券取引所が主催の生活者セミナーが、いよいと明日から本番となる。　東京証券取引所（東証）が主催というと、すぐ投資とか株が連想される。　

　ところが、今回のは違う。　一般生活者に向けて経済的な自立を考えよう、そして皆で日本社会や経済を明るく元気にさせようではないかという主旨の勉強会を、全国４０箇所でやることになっている。

　したがって、通常の東証主催のセミナーなどでは個人投資家を念頭においているが、今回の全国キャンペーンではまったく新しい参加者を念頭に置いている。　つまり、これまで投資などやったことのない一般生活者に気楽に参加してもらって、質疑応答ベースで経済的な自立や自分年金づくりを考えてみようということだ。

　大きな方向は、個人個人が自分の意思と意欲で自分の預貯金を世の中にまわしていくことで、日本経済を活性化していく。　経済活動が活発化すれば、雇用機会は拡大するし給料だって増える。　そして、財産づくりも自然と進む。　皆が幸せになっていける、誰にとっても文句ない流れを作っていこうということだ。

　まさに本格的な長期投資の考え方を、日本中に広めようという壮大なキャンペーンとなる。　これを、東証が主催してやってくれるというのは実に愉快なことである。　資本主義の総本山でもある東証が、一般生活者に向けて一緒に日本経済を元気にさせようではないかと訴える。　まさしく成熟経済のあるべき姿に向かって、東証が世の中を一歩も二歩もリードするのだ。

　どういうことか？　民間に資本の蓄積が進んだ成熟経済では、その資金が直接に経済の現場へと流れ込んでいくようになればなるほど、経済活動は活発化する。　もちろん、その時の主役は資金の持ち主である個人など一般生活者である。　そう、一般生活者が成熟経済の発展拡大にどんどんコミットしていくことになる。

　そこのところを東証は意識しているのだ。　成熟経済における資本主義というか自由主義経済には、個人や一般生活者が鍵となるわけだが、東証はそれを先導していこうとしているのだ。

　明日は、新潟県長岡市のパストラル長岡という会場で、１５：００－１７：００と１８：００－２０：００の２回にわたって、自分がお話します。　最初の４５分間ほどで、これからの日本経済がたどるべき道について話し、残りは質問を受けながら会場の皆さんと一緒に考える勉強会にします。

　経済とかを難しく考えるのではなく、いつもの生活感覚でとらえればいいんだよということを、腹に落とし込んでいただけたら最高。　どうぞ、長岡近辺の皆さん気軽にお出かけください。

　【ご連絡】

　昨晩、インベスターズTVの生放送でこのブログへのコメントやご質問に対して答えさせていただきました。　多くの方からたくさんのコメントをいただいていたのですが、１年以上も気づかずにおりました。　今後は、このブログへいただいたご質問は、インベスターズTVでお答えしていこうと思います。　昨晩の番組も残っていますので、ご視聴ください。

　http://www.ustream.tv/recorded/23756957

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　本の紹介です。電子書籍版で、スッと読めるボリュームに抑えています。　さわかみ投信現社長の黒島の本も合せてご紹介します。ちなみに、黒島の本は紙媒体も用意しております。

　澤上篤人「お金をまわして日本を元気にさせよう」
　http://itunes.apple.com/jp/app/id475297966?ls=1&mt=8

　黒島光昭「特許物語」
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