相場は不安と恐怖の中で生まれ、懐疑と共に育っていくと昔からいわれる。 まさに、今そんな状況に入ってきた感がある。 米国株市場がやや先行し、日本がそれに続くかのような株価上昇が見られる。
もちろん相場のことだから、来週どうなるかは神のみぞ知るところ。 ただ、ずっと書いてきているように、日米とも売りが枯れてきているのも事実。 ここまで散々パラ売ってきたところが、さすがにもう売るものがなくなってきたような展開となっている。 こういう時は、ちょっとした好材料でも株価は素直に反応してくれる。
おっかなピックリでも株価上昇が続くと、上昇基調そのものが買いを誘う展開となっていく。 そして徐々に徐々に投資家の心理が前向きになっていくことで、買いの裾野が広がっていってくれるわけだ。
株価上昇は無条件で歓迎である。 投資家の間のみならず経済や社会全般の心理も明るくしてくれる。 人々の気持ちが明るくなれば、前向きの行動があちこちで自然発生してくる。 それらが相乗効果をもたらすようにして、経済活動をどんどん活発化させる。
資産効果も大きい。 株価上昇で資産価値が膨らみ、それが消費を高めたり企業の投資を誘引する経済効果が生まれる。 経済活動が自然体で高まっていくのだ。 そうなると、税収も増えるから国の財政赤字も減る方向となる。
そう、株価上昇はすべてにプラスなのだ。 そろりそろリで構わないから、このまま株価が上昇していってくれるのを期待しよう。
明日のブログはお休みです。
【広告】
本を出しました。今回は電子書籍版として、スッと読めるボリュームに抑えました。 さわかみ投信現社長の黒島の本も合せてご紹介します。
澤上篤人「お金をまわして日本を元気にさせよう」
http://itunes.apple.com/jp/app/id475297966?ls=1&mt=8
黒島光昭「特許物語」
http://itunes.apple.com/jp/app/id459089234?ls=1&mt=8