ギリシヤ問題を含め、ユーロ危機打開の方向が打ち出されたことを好感して、欧州はもちろん米国の株価は大幅な反発高をした。　いや、世界中の株価が大歓迎している。

　奇妙なのは、日本の株価だけが鈍い好感しか示していないこと。　といっても、まだ東京市場が始まる前の先物市場の動向でしかないが。　まあ、米ドルに対して円が最高値を更新したことが嫌気されているのかもしれない。

　それよりも大きいのは、最近の外国人投資家の売り越し基調だろう。　日本株市場では相場追いかけ型の投資家がほとんどだから、誰かが強く動いてくれないと自分からは行動できない。

　唯一の例外が外国人投資家で、いつも自分のペースでさっさと行動してくる。　それを、ワーッと後追いするのが日本の機関投資家も含めた投資家達。

　ところが、頼みの外国人投資家たちが最近は日本株を売り越していた。　その意識に引きずられてなのか、先物市場は鈍い反応となっている。　まあ、あと２０分もすれば９時で今日の取引が始まる。　そこからは、どうなるか楽しみである。

　くどくど書いてきたのは、世界は金融危機を発生させないよう必死の努力を続けているが、株価もそれを大いに期待しているのが、昨日の世界の株価急反発に現れている。　逆いうと、株価が上昇すればするほど金融問題がほぐれやすくなり、世界の景気にもプラスとなる。　

　どうせなら、日本の投資家も世界の株価所上昇に積極参加して、経済のもやもやを吹き飛ばそうではないか。　まだ株価全般は低い水準にあり、ここで買ったところで高値づかみの恐れもそれほどない。　たまには外国人投資家より先に買い出動してみようぜ。