夢の発表会

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 みんなの夢アワード2010という、

 ワタミ創設者の渡邉さんが主催する

“みんなの夢オフィス”が企画した発表会が昨日あった。

 全国から200人を超す応募者から最終的に選ばれた

 5人による公開プレゼンテーションが3時間にわたって繰り広げられた。

 

 5人それぞれ個性豊かに自分の夢を追求している姿が熱く語られ、

 会場は大いに盛り上がった。

 こちらも審査員の一人として最優秀賞を選ぶ立場を忘れて、

 5人の熱っぽいプレゼンに聞き入った。

 

 こんな21歳がいた。

 マジックの世界でよく見られる金儲けに走る風潮とは一線を画して、

 プロのマジシャンとして人々に驚きや感動を伝えて喜んでいただきたいという。

 自分は何のためにマジックをやっているのか、

 その原点から一歩も離れない彼の純粋な夢には、

 思わずいいぞ頑張れよとエールを送った。

 

 なかでもすばらしかったのが、

 最優秀賞を取得した早稲田大学3年の税所君による、

 バングラデッシュの村ではじめた高校生の教育支援プロジェクト。

 大学で勉強したいが受験準備に向けるお金がない高校生たちに、

 有名教授の授業風景をDVDに収めてそれを見て勉強してもらおうという。

 彼の提案はバングラデッシュの関係者の間で理解と協力が少しずつ広がっていき、

 実際にダッカ大学など一流大学への合格者を貧しい村から輩出して始めている。

 

 自分のというよりも、

 貧しい村の高校生に高い教育チャンスを与えたいという

 社会性の高い夢を追いかけて、

 その夢を現地の多くの人達に共有してもらっている。

 そんな彼の笑顔の輝きぶりは、まさに若者らしかった。

 

 5人の審査員のみならず、

 会場に詰め掛けた2000人を超す参加者が大拍手を送ったのも当然に思われた。

 

 われわれも本格的な長期投資を通して、

 経済的な自立を計っていくと同時に、

 より良い社会を築いてく夢をどんどん追いかけていこうではないか。