フランスはパリ、
コムジェスト社が主催する2年に1度のアナリストミーティングに出席した。
コムジェスト社はさわかみと同じく本格的な長期投資専門の運用会社である。
そこが、世界の機関投資家の中で長期投資を担当するファンドマネジャー達、
およそ400人を招待してのもの。
ちょうどヨーロッパ大陸には寒波が襲ってきていて、
英国やドイツの空港のいくつかが閉鎖されたため、
実際の参加者は300人ほどに縮小してしまったのが残念だった。
世界でも少なくなっている長期投資を専らとするファンドマネジャー達が、
一堂に会する機会は滅多にないので、寒波が恨めしかった。
それにしても寒かった。
40年ほど前、
ジュネーヴに住んでいた頃は時折このような寒波に出くわしたが、
本当に久しぶりの冷え込みだった。
今朝、羽田に着いてそのまま出社しているが、東京の暖かいことウソみたい。
コムジェスト社のアナリストミーティングは面白かった。
世界中がアイルランド問題で不安だ、金融が不安だと騒いでいるが、
企業活動を見てみようよ、すごい勢いで業績を向上させているではないか。
なにをそうも恐れ、どうしてここで買えないのか。
長期投資家だったら当たり前の見解を、
コムジェスト社のアナリストたちはあちこちの分科会で繰り返していた。
それも、詳細な分析を加えて。
とりわけ印象的だったのは、
女性アナリスト達が自分が追いかけている企業の長期見通しを、
堂々と開陳している姿だった。
プレゼンの大半がフランス語だったから余計そう感じるのだが、
口調やテンポの速いこと。
まあ、お見事でした。
それだけ真剣に企業分析しているのだろう、
内容も確りしているし(一応はフランス語もわかるので)、
質問に対する受け答えも自信たっぷりだった。
次回からはさわかみの女性アナリスト達も参加させよう。
すごい勉強になるし、あの輝きぶりは強烈な刺激となるだろう。