資産形成というと、投資運用で資産を殖やしていくことだと誰もが考える。
そういうことなんだが、その投資運用がそもそも曲者であるとは、誰も考えない。
現に、皆さんの周りを見回してみて、一体どれだけの人が投資運用で立派な財産を築いてきているだろうか?
たまたま大企業などに勤めて、上手く出世し高給を得た後、退職金もたっぷりと手にした人とかの金融資産は多い。
あるいは、ベンチャー企業などに就職し、給料の一部として受け取っていた株式が上場して、思わぬ大金が転がり込んだ人もいる。
その他、いろいろ多額な金融資産の保有者はいるが、投資運用でもって資産を築いた人は、あまり見受けられない。
もっとも、最近のカネ余りバブル株高で資産額が大きく膨れ上がっている人が、現在やたら多いのは間違いない。
といっても、そういったカネ余りバブル長者たちは、どこかでマーケットが大崩れすると、資産は瞬時に吹き飛ぶ。
その点が、今日のテーマである。 投資運用でもって資産を築いていくというのは、そう簡単なことではないのだ。
たとえば、カネ余りバブル株高に乗って金融資産を大きく膨らました人が、そろそろと見切って現金化すればいい。
ところが、株価はまだまだ上がるだろうと期待して、なかなか利益確定の売りに入れない人が大半だろう。
だからこそ、バブル株高がずっと続くわけだ。 誰も利益確定の売りを実行しようとしないから株高は続くのだ。
そして、ほとんどの投資家はどこかで暴落相場にぶち当たって、膨れ上がっていた資産は元も子もなくしてしまう。
本当の投資運用だったら、自分の投資運用リズムを守って、安い時は買い、高くなったら売る。
それを繰り返すことで、資産を殖やしていくわけだ。 これが本当の資産形成であり、そのための投資運用である。
われわれ本格派の長期投資家からすると、ごく自然の行動でもって資産形成を進めていける。
その極意は、マーケットからはつかず離れずのスタンスを守り、安ければ買い、高くなったる売るを繰り返すに尽きる。
安い時に買っておいて、高くなるのを待って売り、利益を確定する。 それが、投資運用というものだ。
それをマイペースで繰り返すことが、安定度と再現性の高い資産形成となっていくのだ。
ウチの、さわかみファンドも本格派の長期投資家として、このリズムを絶対に崩さない。
あと1週間で、27年の実績となるが、年にならして7.5%の成績は立派、他の追随を許さないものがある。
明日からイタリア出張します。 次回の長期投資家日記は、8月27日です。
