総選挙前から自民党が優勢ということで、株価全般は派手に上がっていた。
そして自民圧勝を受けて、昨日今日と株式市場は凄まじい勢いで買いを集めている。
日経平均株価も、まだ遠い先のことと思われていた57000円台を、いとも簡単にクリアしてしまった。
それどころか、58000円も視野に入ってきている。 まさに、すごいねだ!
目先追いの投資家からすると、どこまででもいい、どんどん上がっていってくれだろう。
彼らとしては、高市政権の積極財政を買う動きが続く間は、とことん追いかけてやれで、攻めの一手でいくだけ。
どこかで財政運営の問題が高まってくれば、そこで売ればいい。 ともかく、行けるところまで突き進めだ。
このままどんどん高値をつくっていってくれると、どこかで下げたところで、まだ高値圏を維持できる。
たとえば、58000円から10%下げても、まだ52000円台だと余裕を感じれる。
そう考えると、この強烈な上昇相場に乗って行けるところまで行ってやれが、正解に思えてくるかも。
まあ、相場のことは神のみぞ知るの世界。 どのような展開となっていくのかは、誰にもわからない。
ただし、いくら相場の世界といえども、経済合理性という、お釈迦様の手の平からは逃げられない。
孫悟空がきんとん雲に乗って暴れまくったものの、しょせんはお釈迦様の手の平の中を飛び回っていただけのこと。
いま凄まじい上昇を続けている株価のきんとん雲マーケットも、経済合理性というお釈迦様の手の平からは抜け出せない。
簡単な話、積極財政を唱えたところで、その資金はいったい全体どう調達するのか?
消費税のうち食品関連は2年間ゼロにするといっても、毎年5兆円の税収が失われる。 それを、どう賄うのか?
税収減を赤字国債の増発で賄うとすると、来年度予算での国債発行額が46兆円を超える。
となると、インフレで上昇気味の金利水準をさらに押し上げる。 当然、国債など債券価格には下落圧力がかかる。
そんな中、生保など金融機関が一体どれだけ国債購入に踏み切れるかだ。
国債をどんどん増発するとしても、生保などが引き受けを渋るならば、さらに発行金利を引き上げて魅力を増さなければならない。
それは、そのまま金利の大幅上昇と、それにともなう株価下落に直結していく。
これが、経済合理性の働きだ。 すでに、1000兆円を超す国債を発行し、その53%を日銀が保有するといった異常な国家財政だ。
もういつ経済合理性が牙をむきだしても、まったくおかしくない状態にある。 その時は、株価の暴落は免れない。
われわれ本格派の長期投資家からすると、とんでもない暴落からは遠く離れておくに如かずだ。
