午後の便で徳島へ向かう。 毎年恒例の「さわかみオペラ in 徳島」が今日からはじまる。
今日の17時から GP といって、最終のリハーサルをビッチリやる。 GPというのは、日本での舞台用語。
本場のイタリアでは、プローバ・ジェネラーレといわれている、本番前のもっとも重要なリハーサルである。
本番さながらの衣装で歌手や合唱、そして助演が舞台に上がって、念入りに仕上げていく。
演出家が舞台を仕切っていて、彼や彼女の思い描くオペラに創り上げていくべく、何度もやり直しをする。
われわれは全国から来ていただいている40数名と、GPの途中だが20時ごろ会場を離れて前夜祭に向かう。
全国各地から、徳島のようにオペラでもって地域活性化を目指そうとする情熱あふれる人々だ。
せっかくだから、本番の前に皆で集合して、お互いの地域活性化を皆で乾杯しようというもの。
明日の本番当日は、10時~12時が長期投資セミナーで、500名の会場が満席。
オペラをやる阿波銀ホールを借りるにあたって、大会議室など7室がセットでついてきた。
どうせならということで、セゾンの中野氏、鎌倉投信の鎌田氏、東京海上の平山氏と一緒に長期投資の啓蒙をやることに。
12時~14時がホール前の広場で屋台が9店。 地元活性化に熱心なお店に声をかけて、出してもらった。
そば米雑炊、無肥料無農薬の米で作ったパンなどの特産が、焼鳥や地酒などと一緒に楽しめる。
お腹を満たしつつも、「いのちの教室」を覗いてもらって、心臓マッサージやAEDのつかい方を学ぶ。
14時~16時半が、オペラ「カルメン」本番だ。 プロの歌手に交じって、地元の人々が1年間の特訓の成果を披露する。
合唱87名、バレーとダンスで30名ほど、それに助演10数名が1年間ひたむきにレベルを上げてきた。
その集大成が、明日の本番である。 大拍手とともに幕が下りた瞬間から、達成感やら充実感で、また来年も挑戦しようとなる。
舞台は、クラウドファンディングで集めた資金で大道具や照明、ヴァイオリン演奏と、どんどん素晴らしくなっている。
17時から、近くのホテルで懇親会。 お客様も舞台に上がったプロや地元の人たちが、皆で余韻を楽しんで乾杯だ。
こんな感じで、オペラを核にして、お祭りの様な盛り上がりが徳島でどんどん大きくなっている。
800席の会場は、3か月前にチケット売り切れ。 すごい人気で、早くも来年は2~3公演することに。
そういった盛り上がりを、全国の意識の高い人たちと一緒に各地で広げて行ったら、どんなに素晴らしい地域活性化となっていくことか。
さあ、出発だ。