米中の貿易戦争の長期化で、世界の景気にも悪影響は必至ということで、株価も長期金利も低下している。
マーケットは、その時々の経済の表層的な好材料や悪材料で、買いが集まったり売りが集中したりする。
それが、株価などを上へ押し上げたり、下へ叩き落したりする。 金利も同様である。
ここへ来て、長期金利がスーッと下げてきた。 世界景気の見通しが弱くなっているのを象徴してのもの。
つまり、景気の悪化を懸念して、リスク資産を減らし、国債のような安全資産に資金をシフトさせようとする投資家が増えているのだ。
先に表層的な好材料や悪材料と書いたが、まさに昨今の世界景気スロ-ダウン懸念がそれだ。
マーケットでは、株価の下落や長期金利の低下を騒いでいる。 この現象が、果たしていつまで続くものだろうか。
そういっている間も、世界の人口は毎日20万人のペースで増え続けている。
その分の需要は確実に拡大しているわけだ。 これは、構造的なインフレ要因といってよい。
つまり、エネルギー・食糧・水・工業原材料などの供給ニーズは、おそろしいスピードで拡大し続けている。
それに応えるのは、企業のビジネス活動である。 こう考えると、いつまでも株価が低下低迷する理由はない。
また、マイナス金利で国債を買うなんてのも、長期でみれば愚かな行動である。
そう冷静に考えるのが、骨太の長期投資家である。 ところが、多くの投資家はマーケットの価格変動に振り回されている。
どちらに軍配が上がるか、目先はともかく、長いめでは長期投資家に決まっている。