富裕層でなくても、豊かに生きていける

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今回のイタリアオペラツアーでも感じたが、豊かに生きていくというのは実にすばらしい。

イタリアの楽しいところは、他人を羨ましがらない点にある。 それでいて、他人に無関心というわけではない。

むしろ、なにかにつけ仲間意識が強く働き、家族あるいは友人に対するのと同じぐらい情の深さを示す。

つまらない競争意識で張り合ったり、その結果を羨ましがったり妬んだりは、どうにも美しくない。

それよりも、人は人、自分は自分なりの生き方を模索する方が、ずっと心穏やかに過ごせる。

昔からイタリア人は、ほんの一部の高所得層も、大多数の低所得層も、それぞれの人生を楽しむ術を知っている。

そのあたりを現地で実感できればなというのが、毎年のイタリア旅行の主要テーマである。

面白いのは、ツアー参加者のほとんどが長期投資でファイナンシャル・インデペンデンスを達成したり、見えてきた人たちであること。

その人たちからは、将来への不安感など消え去っている。 だからだろう、イタリア人の心豊かな生き方というものが、スウーッと入ってくるようだ。

ひとつのヒントかもしれない。 自分も働くが、お金にも働いてもらうという長期投資を組み込んでいくことで、日本人のなにかにつけての不安感が払しょくできる。

別に富裕層にならなくとも、お金の不安感から解放されれば、心穏やかに生きていけるはず。

あらためて長期投資の大事さを考え込みながら帰国の途に就いた次第である。