昨日のマスコミ報道で、日本経済は中国に抜かれ世界第3位になったとの事。
13億の人口を抱える中国が経済規模で1億2730万人の日本を追い抜くのは、
もう時間の問題だったかもしれない。
それでも、面白くないよね。
日本の政治や経済政策があまりにダラシナイ。
その結果の世界第3位の転落である。
この20年間、まったくの成長なしでは中国に追い越されて当然であろう。
問題は、日本経済がまったく成長できていないという点だ。
20年の間、年3%でも4%でも成長しておれば、まだまだ中国経済をリードできていたはず。
それだけ、バブル崩壊の痛手が大きかった?
違う、それだけ経済政策がピンボケの連続だったのだ。
バブル投機に踊り狂った金融機関や企業を潰してはならない、
その一点張りで後ろ向きの対策に多大の資金と時間を投入してしまった。
超低金利政策を導入して銀行などの利益捻出をサポートし、不良債権処理を急がせる。
といっても、1000兆円から1600兆円といわれた土地や株価下落による不良債権に対し、
1994年から10年で家計から340兆円ほど利子所得を奪ったところで、とても追いつかない。
1992年9月の総合経済対策から10数年にわたり、総額140兆円ほどの景気対策予算をばら撒いた。
しかし、そのほとんどが既得権益層やゾンビ企業などへの利益誘導型の予算バラ播きだったから、
日本経済全般への波及は限定的だった。
ほかに、40数兆円を中小企業への信用保証がなされたが、
多くは銀行の不良資産の肩代わりとなっていった。
これまで500兆円を大きく上回る資金をバブルの後始末にまわされたが、
その一部の20兆円だけでも、もっと前向の経済活動に投入されていたら日本経済はどうなっていただろう。
20兆円が経済拡大の方向へ向かっていれば、
それだけで日本経済の成長率を4%近く押し上げてくれていたはず。
どうしたら良かったのか?
続きは来週に。