いよいよ企業が自家発電に本腰を入れ始めた。
東京電力の原発事故により、
今夏は大幅な電力不足が避けられないことから、
計画停電や大幅な節電努力が求められている。
企業活動とりわけ生産現場で電力の供給が不安定になったりは大いに困る。
それならそれで、自家発電能力を高めて電力不足に対応せざるを得ない。
もともと日本の工場は全体でみると、
使用電力の40%ほどを自家発電してきた。
総発電量は東京電力のそれと匹敵するといわれる。
この際、自家発電能力を高めようという投資が出てくるのは、
極めて自然の流れである。
ガスタービンやマイクロガスタービンあるいは燃料電池の進化で、
技術的には問題ない。
残るは、企業の投資意欲だけだった。
今回、いよいよ踏ん切りがついた。
あちこちの企業で自家発電投資が本格化してくると、
おもしろいことになる。
量産効果で価格が下がり、
自家発電ブームが全国に広がることになろう。
それは、分散型電源の普及を早め、
スマートグリッド社会への第一歩となる。
今から企業訪問なので、今日はここまで。