明日から29日まで、イタリアへ出張。 今回は、歌手のオーディションのみ。
来年5月19日~21日の4日間、奈良の法隆寺でオペラ「トロバトーレ」を公演する。
そこでの歌手を選定に、オペラの本場イタリアへ乗り込んで、公開オーディションをやることに。
今年の6月にもイタリアで歌手のオーディションをやったが、いまいちだった。
そこで、今回は奈良の法隆寺での公演が決まったこともあり、それを前面に出しての公開オーディションだ。
案の定、すごい応募状況で、あっという間に111人のオーディション対象者が決まった。
こちらの予定が延期できないので、111人で募集を締め切ったが、それでも素晴らしい人気ぶりである。
おそらく、とんでもないレベルの歌手たちに出会えると期待するところ大である。
奈良の法隆寺は1300年を誇る、世界最古の木造建築である。
それを借景とした野外オペラ公演となると、人生に一度の機会と歌手や演奏家たちは興奮を隠さない。
これまででも、ウチの野外オペラで主役を演じたのをきっかけに、世界で大きく羽ばたくことになった歌手がいる。
奈良は平城京の大極殿前でやった「トゥーランドット」のノルマ・ファンティーニしかり。
名古屋城天守閣前でやった「トスカ」の若きソプラノ歌手イゾットンも、そうだ。
彼女は師匠である、かの有名なライナ・カバイバンスカの跡を継ぐかの勢いで、世界に名をはせている。
ウチの野外オペラ、ジャパン・オペラ・フェスティヴァルは世界的に有名になってきている。
日本の歴史的建造物を借景として、イタリアでもトップ水準のオペラを融合させた野外オペラは、世界で唯一無二の存在である。
それだけでも、世界に訴えるところ大であるが、ジャパン・オペラ・フェスティヴァル出演をきっかけに世界的な歌手が続出している事実は、なんともすごいこと。
さあ、どんな歌手たちに出会えるか、大いに楽しみにイタリアへ行ってきます。