表情のある社会

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4泊6日でイタリアへ行ってきたが、6月の出張に続いて今回も、マスクのない社会を堪能できた。

イタリアに限らないが、各国ではもうマスクなんて誰もつけていない。

通りや街角のあちこちで、人間の表情があふれている。 これが人間の社会だよなと、あらためてホッとした。

ひるがえって、羽田に戻るやコロナ検疫の係官はじめ、マスクマスクのお出迎えだ。

帰りの電車の中も、駅の構内も、いたるところマスク人間であふれている。

日本では相変わらずコロナ感染抑止ということで、マスク着用はじめレストランでの会話控えめとかでガチガチ。

本当に、このままで良いのだろうか? 感染防止ばかりで、人間らしい社会を忘れ去っていないか?

ちなみに今年の早い段階で、イギリスのジョンソン元首相はコロナからの全面開放を宣言した。

感染率はまだ高いが、死亡者は減っている。 逆に、このままだと経済や社会が死んでしまう。

だから、イギリスの首相としてコロナよりも英国経済や社会を守る方を優先すると発表した。

一部で反対の声も上がったが、ジョンソン首相は怯むことなく、コロナ開放を断行した。

それから半年強が経つが、イギリスでコロナ禍が悪化したという声は聞こえてこない。

反対に、英国経済や社会の動きはどんどん活発化している。 一国の指導者として、見事なる決断だった。

振り返ってみるに、ブラジルとかインドでは2020年から2021年の初めにかけて、コロナ感染者が激増した。

それに対し、ワクチン接種の遅れが大きな社会問題となっていた。

ところが、その後も両国でワクチン接種が進んだという報道はほとんど聞かれない。

なのに、ブラジルやインドでのコロナ感染者数の増加は大幅に鈍化していった。

そのあたり、英国やブラジルそしてインドでの実例を、日本でも参考にしていいのではないか。

現に、いまや世界各国でコロナ感染はインフレエンザ並みか、それ以下の位置づけになってきている。

日本人は心配性が多いからとか言っている間に、経済も社会もどんどん意気消沈となっていっている。

景気も気のものといわれるように、人々の気持ち次第でずいぶんと違ってくる。

もう、いい加減にマスクを外して、人間らしい表情にあふれた社会を取り戻してもいいのではなかろうか。