今日は月次報告書をファンド仲間にお届けする大事な日。 直販にこだわるさわかみ投信にとっては、神聖な日でもある。
なにしろ、「さわかみファンド丸」に安心し信頼して乗船いただいているお客様に毎月末、運用の現状を報告する日なんだから。
われわれを信頼いただいて、ありがとうございます。 心からの感謝を込めて、報告書の封入作業をする神聖な日だ。
そもそも、本格的な長期投資の第一人者を自負するさわかみファンドでは、安心と信頼が唯一のお客様との接点である。
なにしろ、長期投資の運用において、現在そして目先の投資環境とかを語って投資家顧客の納得を得ようなんて考えはないのだから。
あくまでも、「将来の納得に向かって、いまの不納得で行動する」を貫く。 それが長期投資である。
将来に向けて投資価値の高まりを期待できる企業を、前もってどんどん調査発掘していく。
そして、一般投資家はもちろんマーケットが、その将来価値をいまだ認めず、やたら売っている間に買い仕込みを進める。
売っている側からみれば、「なんで、そんな企業の株を買うのか。 儲かりっこないし、さっぱり理解できない」と、けちょんけちょん。
これが、現在の不納得である。 つまり、将来価値がマーケットで、そして株価にまったく織り込まれていない。
だからこそ、いつか将来みながその価値に気づき大慌てで買い群がってきた時に、大きなリターンが期待できるわけだ。
したがって、現在の投資内容とかを得々と語って、投資家顧客の満足を得ようなんてのは、長期投資家のやるべきことではない。
月次報告書に戻るが、さわかみファンドでは設定来ずっと現時点における投資内容は全面公開している。
いま現在、こんな投資をしていますよと、全銘柄の投資金額からコストまで、すべて正直に報告する。
その上で、後は「さわかみファンド丸」のリサーチ力と運用を信じてください。 それだけだ。
昔から社内でいってきているのは、「さわかみファンドはしっかりと成績が積み上がっている。 しかし、ポートフォリオをみると、ゲテモノばかり」と、世間からいわれるのが最高と。
これこそが、「将来の納得に向かって、いまの不納得で行動する」の、真骨頂である。
こんな具合だから、マスコミなどで派手に騒がれて、投資家顧客が増加していくという図式は期待できない。
そもそもマスコミは、いま現在を大きく語りたがる。それでもって商売をしているわけだから。
そんなわけで、あくまでも「知る人ぞ知る」で、さわかみファンドの実力が口コミで広がっていってもらうしかない。
この、知る人ぞ知るが世の常識となった時、さわかみファンドは日本における資産形成の定番となっているのだろう。