毎月のはじめ、朝7時半からやっている投信の全体会議で、オリンピックを狙っているスポーツ選手を応援しようという提案があった。
もちろん、大賛成である。 さわかみグループでは、いろいろな分野でセミプロといわれる人たちを応援してきている。
その中から、プロ野球のドラフト選手が3名も出てきている。 あるいは、イタリアへ送り込んできたオペラ歌手28名のうち数名が、イタリアでも有力な歌劇場で主役ならびに準主役の座を勝ち取っている。
マイナーなスポーツ分野では、サーフィンやオーシャンスポーツの支援がある。
日本プロサーフィン連盟(JPSA)がやっている、伝統的な大洗大会が福島の原発事故でスポンサーが降りてしまい、中止ないし廃止に追い込まれた。
海が汚れてしまったということで、スポンサーは降りた。 冗談ではない、サーファーたちは海に入っているじゃないか。
また、海の重要さをないがしろにするなど、まったく理解できない。 それではということで、さわかみグループのソーシャルキャピタル・プロダクションの支援をきっかけに、伝統の大洗大会を主催することに。
それから6年ずっと応援しているうちに、サーフィンが東京オリンピックの競技種目に選ばれ、すこし脚光を浴びるようになった。
オーシャンスポーツも根っ子では、ライフセーバーとつながっている。 彼ら彼女らは海の安全を守ってくれている大事な存在である。
とはいえ、マイナーな分野なので彼ら彼女らの生活は大変である。 これが、米国やオーストラリアなどでは社会的な認識が高く、それなりに生活ができていく。
そういった分野で頑張っている人たちは、好きでやっているといえばそれまでだが、なんとか応援してあげたい気持ちになる。
日本でも、知名度も高く宣伝効果になるような分野では、企業スポンサーがつく。 しかし、マイナーな分野では企業の支援もままならない。
やはり、寄付の文化を高めることだろう。 多くの人々からの寄付で、彼ら彼女らをもっともっと支援できるはずである。
これも、お金に働いてもらうことにつながっていく。