9日(土)は名古屋市役所の近くにある名古屋市公館で、10日(日)は京都堀川音楽高校の音楽ホールで、プレイベントが開催される。
その後も、7月10日と11日は名古屋市芸術創造センターで、7月14日は東京は九段のイタリア文化会館でと、プレイベントは続く。
これは、9月に名古屋城天守閣前で野外オペラ「トスカ」を公演するにあたって、「トスカを100倍楽しむために」という企画だ。
よく、こんな声を聴く。 「オペラって、よくわからない」「敷居が高そうで行きにくい」「ミュージカルと何が違うの?」「トスカって、聞いたことあるけど、どんな話?作曲家は?」「私でも知っているオペアアリアはあるかしら?」などなど。
そういった声にこたえるのが、このプレイベントである。 「オペラって、こんなにも身近なものなんだ」「9月のトスカを見に行こうかな」と、プレイベントを見て聴いて感じてもらえればと思う。
実際、6月9日を除いた残りの4日間は、伊藤先生による解説も入る。 「歴史に翻弄されて散った一途な愛、トスカ」を語ってもらう。
その後は、ウチのオペラ歌手たちによるイタリア歌曲やオペラのアリアなどを、存分に楽しんでもらいましょう。
そもそもからして、さわかみオペラ財団は、日本にオペラ文化を広げるを設立目的の一つにしている。
そのためには、オペラの本場イタリアでも最高水準の歌手たち、オーケストラ、合唱、演出家、舞台監督などを糾合して日本公演を実施する。
一般的には、エージェントという専門家を通して、予算に応じたオペラ公演をワンセットであっせんしてもらう。
ウチは、エージェント達に中抜きされたくないので、直接あるいは公開オーディションを通して、有能な芸術家たちを個別に選抜する。
条件は、日本が誇る歴史的建造物を借景とした、世界で唯一のオペラ公演に情熱をどれだけ傾けてくれるかの1点のみ。
現地に到着した瞬間、彼ら彼女らは「ここで、オペラやるんだ!」と身震いし、一気にテンションを上げる。
そうなると、オペラを観に来てもらう聴衆の間で、どれだけ期待を高めてもらえるかが大事となってくる。
演奏家たちが芸術心のテンションを最高度に高め、聴衆の方も期待で大いに盛り上がれば、両者でもって素晴らしい一期一会を醸し出せる。
それが、プレイベントを各地で開催する本当の目的である。 9月のオペラ公演が世界唯一の場所で、最高度の一期一会を創り出せたら、それこそ世界最高のオペラ公演となる。
さわかみオペラ財団は、最高水準の芸術家たちを集められる。 残るは、チケット購入していただく皆さんに、秋の公演を大いなる期待で盛り上がってもらうことだ。
先ずは、プレイベントを楽しんでください。 そして、9月の「トスカ」を心待ちにしてもらいましょう。