マネーが経済を引きずりまわしている(後編)

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経済活動の潤滑油として大事な役割を果たしているマネーだが、あくまでも従の立場である。

ところが最近は、主役然とした顔してマーケットはもちろんのこと経済活動全般を引きずりまわしている。

主役であるならば、どういった目的で、どのように結果責任を取るかを明確にした、立ち居振る舞いがあって当然のこと。

ところが、マネーはひたすら儲けること、すなわち自己増殖しか眼中にない。

経済全般に、あるいは社会に対し、どのような影響と結果をもたらすかなど、まったくお構いなしである。

その結果、マネーが好き放題に暴れまくってバブルを発生させたり、暴落相場を引き起こして経済社会を混乱に陥れてくれる。

正常な経済活動からしてみれば、えらい迷惑である。 どうしたら、マネーを本来の従の立場に戻せるのか?

異常な金融緩和と超低金利政策を止め、できるだけ速やかにだぶついているマネーを吸収し、金利を正常化させることだ。

経済の主役は人々の生活と、それを支えるビジネス活動である。 その本来の姿に戻していくことだ。

その過程で、一時的に景気が落ち込んだり、株価が下がっても構わない。 われわれ長期投資家がしっかりと買いを入れることになるのだから。