ほら、もう長期投資家かどうかが試されているよ

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 好調に上昇トレンドをたどってきた株価が、この3日間ほど大きく下げている。 とりわけ昨日は、新年度入りの初日でもあり、今後の相場展開を占う意味でも、上昇で始まってほしいところだった。 それが、期待に反して大幅下げとなった。

 さあ、皆さんはどうでしょう? これが、上昇相場の一時的なスピード調整なのか、そろそろ下げに転じるのか、多くの投資家は判断に迷うところだろう。

 現に、利益確定売りがどんどん出てきている。 その圧力に押されて、株価は急降下の下げを示すかもしれない。 そういった不安心理が高まってくるだけで、相場は下降していく。

 そんな展開が見えてきたら、マスコミ論調は一変する。 アベノミクスにふわーっと乗っただけの株買いが早くも息切れした、経済の実態はまだまだ弱い、とかの記事が紙面を覆うことになろう。 それを受けて、株式市場には売りを優先する投資家で溢れ出す。 

 あるいは、今日明日あたりから株式市場は上昇基調に反転するかもしれない。 そうなると、いよいよ新年度相場が始まったぞ、さあ行くぞといった活況相場となっていくだろう。

 どのような展開となろうと、われわれ長期投資家にはどうでもいいこと。 大きく下げれば、待ってましたと買い増しをすればいい。 上昇基調に反転するなら、その波に乗っておれば良いだけのこと。 まさに慌てず騒がずで、マーケット動向をちょっと離れた気持で眺めていればいい。

 根っこにあるのは、なにがあろうと人々の生活は続くし、少しでも豊かになりたい願望は絶対に抑えられないという、経済の大原則である。 これは、いつの時代にも通じる世の真理。

 経済の大原則から一歩も離れず、いつの時代でも消えてなくならない世の人々がより豊かになりたいという願望、それを具現化していこうとしている企業の株価が安ければ買い、高くなれば売るのが長期投資である。 

 相場なんて買う人が多くなれば上がるし、売りが集中すれば下がるだけのこと。 その横で、企業のビジネス活動は世界中の人々の生活向上に貢献しようと、日夜休むことなく続けられている。 どちらに焦点を当てておく方が、より安心できかつ理に適っているかは言うまでもなかろう。

 株価なんて長期的に見れば、世界中の人々がより豊かになっていくことによって、放っておいても上がっていく。 だから、安いところあれば買っておけでいいのだ。