年金もらいすぎ

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 今日の日経新聞によれば、年金のもらいすぎが累計で7兆円、今年度末には8兆円になるという。 厚生労働省は年金財政は健全と言い張っているものの、実態はひどい状況にあるのは各界から指摘されるとおり。

 そんな中で、8兆円にも上るという年金のもらいすぎは看過できない。 それでなくとも、高齢者はたっぷりと年金を受け取っており、若年層からみれば信じられないほどもらい得の世代である。 

 この現実に、厚労省は役人特有の問題先送り気質まる出しであり、政治家は選挙での票集めを意識して、抜本的な手を打とうとしない。 ズルズルしているうちに、年金もらいすぎはさらに膨れ上がっていくのだろう。

 こういった問題を国民の眼前にもっともっと明らかにして、”この不合理は、こういった方向で修正しますよ” という政策を、どうして断行できないのだろう? そういったきめ細かな是正を繰り返していけば、政治は国民に身近でやさしいものになっていくのに。

 この程度のことなら、政治家に正直さと誠実さがあれば、今すぐにも実行できるはず。 おかしなもの不合理なものを一つ一つ是正していくだけだから、日本の政治に特有の利害調整など不要。 もし抵抗するようなら、その議員は次の選挙でいなくなるはず。

 国民の眼前に不合理をさらけ出すことは、それだけ政治家を鍛えることになる。 本来なら、いろいろな問題を見つけ出し国民に知らしめるのがマスコミの仕事である。 ヒステリックになる必要はない。 いま現在の政治で、”これとこれは、国民全体から見れば不合理でしょう” と、冷静かつ客観的に問題提起してくれるだけで良い。 そこは、マスコミ人の良識が問われる。

 政治家の正直さや誠実さ、マスコミ人の良識がそれえば、あとは国民の資質の問題である。 このぐらいのことだったら、途方もなく優れた政治家の登場を待つことなく、実行に移せるはず。 

 読者の皆さん、どう思いますか? そんなぐらいのことなら、国民のみながその気になったら、すぐにでも実現できるはずという気にならない? 実は、それが本当の民主主義なのだ。

  

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