オペラ財団も直販でいく

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 昨夜の、さわかみオペラ芸術振興財団の理事会で今年のオペラ公演が正式に決まった。 9月13日(日)の京都国立博物館でのオペラ公演を皮切りに、17日と19日の姫路白鷺城で2夜のオペラ公演を経て、22日(火)に東京オペラシティでのガラコンサートまで、いよいよ準備開始である。

 オペラの本場イタリアでも最高峰の一つとされるボローニャ歌劇団の芸術監督に日本人で初めて、それも45歳の若さで就任したマエストロ吉田が、歌劇団とオーケストラを率いて今年はオペラ道化師をやってくれる。

 さわかみオペラ財団が主催するわけだが、通常の音楽やオペラ公演とは一味もふた味も違ったものになる。 先ず、チケットはすべて直販でいく。

 世界最高レベルの演奏家たちと、それを本当に楽しみにしてもらえる人々とで、感動の一晩にしたい。 それには、早くも2月からチケット販売を開始して、購入者とともに9月の公演に向けて、どんどん気分を盛り上げていくのが一番である。

 具体的には、オペラ財団からチケット購入者に向けて、次から次へと面白いコンテンツが届けられる。 マエストロ吉田のボローニャ歌劇団におけるリハーサル振りやら、オペラ道化師のシナリオと見どころまで、いろいろな情報をお届けする。 

 通常は、お金を払ってチケットを購入し、後はその日の公演を楽しみに待つだけ。 われわれの公演は違う。 できるだけ早い段階でチケットを購入していただき、9月の公演を待つ間もいろいろな情報提供で、ずっと一緒に盛り上がっていきたいのだ。

 どんどん盛り上がっていって、そのまま公演の夜を迎えることで、演奏家たちをして最高のパフォーマンスをしたくさせるのだ。 彼らプロも同じ人間で、満席の会場で聴衆の期待とワクワク感があればあるほど、嫌が上にも乗ってくる。 

 もともと世界最高レベルの芸術家たちだ。 その彼ら彼女らが煽られるように乗ってくれたら、とんでもない水準の演奏を繰り広げる一晩となる。 まさに、すばらしい演奏は一期一会、お金だけでは買えない芸術の世界である。

 それで終わらない。 最高に感動してもらった来場者は、早くも来年の公演を期待して新しい盛り上がりを見せてくれる。 ボローニャ歌劇団の方も、こんなにも盛り上がれる演奏なら、またぜひやりたいとなる。 彼らも来年を期待するのだ。 

 こういった流れを作ってしまうと、うちのオペラ公演には世界の錚々たる劇団から、ボローニャだけでなく我々にも是非やらせてくれと依頼が舞い込むようになる。 先々、日本のオペラファンはいながらにして、すごい贅沢を堪能できることになる。

 これも、顧客と直接につながる直販の強みである。 その直販だが、誰にでも手が届く価格設定にして、日本にオペラ文化を広める一助になればと思う。

 いくらかって? プレミアム席が25,000円(ペアで45,000円)から順に、 S 席10,000円  A 席5,000円 B 席3,000円ときて、立見席が1,000円の設定にした。 本物のオペラがこの値段で楽しめたら、素適だよね。

 いまから山形出張なので、明日の長期投資家日記はお休みです。