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【国民ファンドで日本経済を活性化する】

世界最大の眠れる資源を活かそう③

 たとえば、日銀統計によれば2010年3月末時点で1,452兆円の個人金融資産のうち、798兆円もが預貯金と現金に眠っている。日本の国内総生産(GDP)478兆円に対し、実に1.67倍もの資金が、わずか年0.1%~0.2%ほどの富しか生まない状況に放置されているわけで、もったいない話である。

 もちろん、預貯金に預けた個人マネーは、銀行などによる国債購入を通して政策運営を下支えしているから、ただ遊ばせているわけではない。問題はその効果である。貯蓄イコール国債購入が、日本経済の拡大再生産にどれほどプラス貢献してきたのだろうか。日本経済がずっとジリ貧に喘いでいる現実をみるに、政策運営だけでは力不足だったことを如実物語っている。

 

 つづく・・・