昨日のNY株式市場は大きく下げた。 それを受けて、日本株市場も日経平均株価で900円を超す下げをみせた。
いまは500円ほどの下げにまで戻してきているが、さてここからどうなるのか。 ちょっと面白くなってきた。
そこで今日は、投資家心理という観点から書いてみよう。
先ずは、今日の下げだ。 これは、猛烈な勢いで上昇してきた相場のスピード調整といった受け取り方だろう。
まだまだ投資家のほとんどが、ここまでの強烈な上昇相場の熱気に酔っている。
それで、ちょうどいいお湿りだといったあたりが、いま現在の投資家や市場関係者の感触ではなかろうか。
ところが、今夜そして来週のNY株式市場が続落したりすると、マーケット動向は変調をきたしだす。
少しずつ投資家や市場関係者の間で強気が後退をしはじめる。 そして、下げに対する警戒感が強まってくる。
それでも、これまでの上昇相場に対する余韻がまだ残っていて、パッと見切り売りに転じる投資家は少ない。
ダラダラと下げ基調を続けているマーケットに対し、それこそズルズルとついていく。
そのうち、どこかで大きな下げが発生したりすると、ようやく多くの投資家は売りを意識しだす。
いまや買い熱気は消え去り、どこで売ろうかに投資家の関心は移っていく。
そこで出てくるのが、ここで売るのは惜しい、株価が戻ったところで売ろうという投資家心理だ。
これを高値覚えというが、大きな上昇相場が天井を打っても、多くの投資家は即座に売り転換できない。
まだそれまでの株価上昇のマーケット意識が残っており、そのうち株価は戻ってくれると期待してしまう。
ところが、そういった戻り売りしようとする投資家が一杯いて、みな高値で待ち構えているから、相場の戻りは重くなっていく。
相場の戻りが重くなっていくと、それまでジリジリと下げていたマーケットが突然、大きな下げを見せるようになる。
ドカーンと大きな下げに直面するや、ようやく投資家全般に売り逃げの意識が、それこそ一気に高まる。
もはや戻り売りなんて銭勘定は何処へやら、一刻も早く売って損失を回避し、現金を手にしようで大慌てとなる。
そこからだ、本格的な暴落相場に陥っていくのは。 そこまで買って買いまくってきたから、売りもまたあふれるように出てくる。
株価全般がどんどん下がっていって、なかなか売れない。 売れないと余計に大慌てとなって、みなが売り逃げに必死となる。
下げが下げを呼ぶ展開で、株価全般は底なし沼に沈んでいくかのように下げていく。
これがずっと主張してきた、超カネ余り株高の大逆回転である。
