投資というと、すぐ難しいとか、リスクが多いとかの反応が返ってくる。

残念ながら、それは「投資もどき」をやっているからのこと。　難しいし、リスクが多くなって当然のこと。

投資もどき？　そう、多くの個人投資家や機関投資家は、みな儲けよう儲けようで、マーケットに飛び込んでいっている。

つまり、マーケットで皆が儲けたい、儲けてやろうと血眼になって、お金の分捕り合いをやっているわけだ。

皆で、お金の分捕り合いをやっているのだから、自分だけスイ―スイーと儲けるなんて、そう上手くはいかない。

儲けたり損したりを繰り返すのが、落ちである。　思うようにお金が殖えていかないから、投資は難しいとなる。

ひとつ間違うと、大きく損させられてしまう。　それをみて、投資はリスクが大きいと嘆くことになる。

そんなもの、投資本来の姿から遠く離れて、お金の分捕り合いをやっていることの報いである。

では、本物の投資とは？　そもそも投資は、将来を創っていく方向で、お金に働いてもらうことである。

お金に働いてもらうためには、どんな将来を創っていくのかの夢や思い、そして意思が働いて当然である。

具体的には、思い描く将来に向かって頑張ってくれている企業を、株主となって応援することだ。

応援するという以上は、その企業の株式が大きく売り込まれているような時ほど、株主として登場する価値がある。

金儲け狙いの株主たちが情け容赦なく売り逃げに走る株式市場の暴落時に、応援の買いを入れるわけだ。

企業からすると、景気が悪くなったりで株価が低迷しているようなときに、応援してくれる投資家は一番ありがたい。

こちらは、将来の夢や思いを共有できる企業の株主になって応援することが、将来に向かっての意思表示である。

株主となってずっと応援している間に、どこかで株価が大きく噴き上がってくる時がある。

その時は、にわか応援団が大挙して出てきたな、しばらく応援は彼らに任せようで、株式を売り上がっていく。

暴落時に買っておいたから、結構大きな投資収益が得られる。　結果的に儲かってしまう、これが投資というものである。

かりに、6年ほど持っていて2倍となったら、年率にして12％の成績となる。　素晴らしい財産づくりとなってくれる。

こういった、企業の応援投資をしていくだけで、儲けようとしなくても儲かってしまう。

これが、本物の投資というものである。　時間軸を長めにとる、だから長期投資である。