上質な人間性、上質な演奏

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昨晩、杉並公会堂で「イタリア直送!真夏の演奏会」をやった。

ヴァイオリンのパオロ・マンチーニ、オーボエのマッテオ・トレンティンのソロ演奏。

イタリアでも最高水準を誇る演奏家だが、人間性も抜群に素晴らしい。

それが昨晩、なんとも上質なコンサートとなって、会場を包み込んだ。

凄い演奏技術で、観客の視線はパオロやマッテオにくぎ付けとなった。

そして、舞台から醸し出される、なんとも上質な音色に聴衆は至福の一夜を堪能した。

これぞ、本物の芸術なんだと最高に幸せな夜となった。 まさに、主催者冥利だ。

お客様もチケット代をはるかに超えた価値を実感していただけたと思う。

こういった上質な時間を楽しめるなんて、すごく贅沢なことである。

それはそうとして、音楽などの演奏技術はともかく、人間性を磨き上げることなら誰もができる挑戦である。

もちろん、その挑戦は限度のない、つまり生涯にわたっての課題となる。

生き方や生き様のすべてにおいて、上質な人間たるべく目線の高さと美意識が求められる挑戦だ。

こう書いてくると、世の中的には、ちょっと青臭いと言われるかもしれない。

だが、昨日も「本物の投資」で力説したように、長期投資にはピッタリくる価値観である。

本物の投資では、より良い世の中をつくっていこうよ、もっと素敵な社会を子どもたちに残してやろうよを、ひたすら追求する。

それも、自分の思いや意思でやっていくだけだから、その気さえあれば誰にでもできる。

そういった長期投資を続けている間に、すこしずつでも上質な人間に近づけていけたら、最高ではないか。

昨日の長期投資家日記でも書いたが、本物の長期投資を続けていけば、お金は後からついてくる。

人間性を磨いていく生き様をたどっていって、そこへ長期投資を味方につければ、理想的な人生となっていく。

ちょっと綺麗ごと過ぎると思われるかもしれないが、やってやれない方向ではない。

どうせなら、そちらの方向で突っ走るのも、悪くない人生だな。 昨晩から、そんな考えにふけっている次第。