奈良は斑鳩の法隆寺は、聖徳太子から1400年、世界最古の木造建築で1300年の歴史を誇る。
そして、たまたま世界遺産登録30周年となる来年の5月に、ウチの野外オペラ開催が決まった。
これまでも、姫路は白鷺城の天守閣前、奈良は平城京の大極殿前、名古屋城の天守閣前などと、世界でも唯一のオペラ公演をやってきた。
世界でも唯一とは、日本の歴史的建造物を借景として、本場イタリアでも最高峰の歌手やフィルによる野外オペラだ。
そんなもの、かつて誰も想像だにしなかったもの。 それを、さわかみオペラ財団がやってしまっているのだ。
欧米で歴史を重ねている、有名なオペラハウスにおける劇場オペラでの舞台とは、そもそもが違う。
日本が世界に誇る歴史的建造物を借景としたオペラ舞台だ。 それこそ、唯一無二である。
毎回、イタリアのトップ歌手やフィルの演奏家たちが現地に立った瞬間、彼ら彼女らのテンションは一気に跳ね上がる。
えっ、ここでオペラやるの! こんな経験、自分の人生で今回が最初で最後だと、感極まってくれる。
出演する歌手や演奏家たちがさほどに燃え上がるのだから、オペラの観衆の盛り上がりは推して知るべしである。
この、ジャパン・オペラ・フェスティヴァルは今年で8年になるが、日本でよりも世界での評価がはるかに高い。
来年の法隆寺での野外オペラ「トロバトーレ」は、世界のオペラ界で金字塔を打ち立てることになろう。
なにしろ、舞台の背景がなんと、世界最古の木造建築である法隆寺の五重塔や金堂そして大講堂なのだ。
そこへ、7年の経験を積み上がてきた野外オペラ公演なのだ。 世界の注目を浴びるのは、間違いない。
昨日も、正式契約に行ってきたが、広大な法隆寺を南大門からしばらく歩いて中門に到達するまでも、既になんとも言えない厳かな気持ちにさせられる。
中門を抜けて、法隆寺の五重塔や金堂を間近に見るや、そこでのオペラ舞台に興味は深まる一途となる。
スケジュールでは、8月後半から9月の初めにかけて、指揮者・演出家・照明・舞台の専門家らが現地に集合して、イメージ固めの打ち合わせ。
9月半ばに日本とイタリアで記者会見をして、法隆寺での野外オペラを世界へ発信。
10月に2度目の歌手オーディションで、20数名の歌手としての出演者を最終決定。
年内までに、ポスターやチラシを作成し、各方面に配る。 少し遅れて、チケット販売開始。
2023年5月8日から舞台の制作をはじめて、18日19日20日21日と4公演を実施する。
5月24日には、撤収が完了し、法隆寺の境内だけが静かにたたずんでいるだけとなる。
あのオペラ舞台は夢だったのか、いや心の中にはっきり焼き付いている。
まさに、野外オペラの醍醐味だが、来ていただいた方々の心には法隆寺でのオペラが永遠に残る。