昨日、学生たちと話していて、「それなら休学して、仕事やれよ」が、自然と口に出た。
大学2年生の男は、昨年から一度も授業を受けていない。 もちろんオンライン授業はあるが、大学へは行っていないという。
コロナということで大学が閉鎖されており、どうしようもないといってしまえば、それまでのこと。
また、しっかりとオンライン授業を履修していけば、それなりに学業は進む。
しかし、その程度では、絶対にもったいない。 若いうちに、もっともっと自分を燃焼させておきたい。
好きなことにのめり込み、思う存分に自分を燃焼させる経験を重ねることができる、学生の特権でもある。
しかるに、現状では大学へ通うのも、部活をするのも、はたまたバイトもままならない。
それで、休学して本気で仕事やったらどうだ、ウチの会社でこき使ってやるよと言ってやったわけだ。
バイトとかインターンを越えて、はじめから準社員として仕事に入ってもらう。
どこまで頑張れるかは本人の意思とやる気次第。 仕事が面白くなって、そのまま居ついてしまってもいい。
その場合は、休学が大学中退ということにもなりかねないが、そういうのもありだろう。
なにしろ、コロナ禍で多くの学生が自宅ベースのオンライン授業だけで、いずれは世に出てくる。
そういった学生は、大学卒という肩書はあるものの、学生同士や社会との接触もさほどなしの学生生活を送っただけ。
そんな若人がこれから大量に社会へ送り出されるのだ。 たしかに大学卒かもしれないが、さてさてどれほど役に立つのか。
そんなのに比べ、いまからさっさと仕事について鍛えられた人間の方が、よほどマシなのではなかろうか。
準社員として雇うこちらも、大学へ行っていた以上の勉強を実社会でさせてやる責任がある。
このあたり、新しい社会現象となっていくのではなかろうか。