株式市場はジェットコースターのように強烈な上下変動を繰り返している。
これも、やたらと金あまりのバブル株価がなせる業で、あれこれ理由を考えたところで得るものは何もない。
上昇相場に乗って儲けたいとする資金が、世界中で溢れ返っている。 膨大な資金が株価上昇とみるや、飛びついてくる。
下がるとなるや、即座に売ってくる。 買いも売りも、理由も根拠も無用。 ただ、株価が上がっているか、下がるかだけである。
通常は、こういうのをディーリング相場というが、今回はディーリング相場のお化けみたいな規模の展開となっている。
おそらく、これからもっと凄まじく買われたり、激しく売られたりの局面が見られよう。
繰り返すが、それらのどれもが「上がれば買う、下がれば売る」のディーリング相場と割り切って、適当にあしらっておこう。
われわれ長期投資家は、いつも相場動向とはつかず離れずのスタンスを守り、「大きく下がれば買う」姿勢に徹する。
今回の金あまりバブル株高も、あまりシャカリキにならず、「大きく売られたら、買っておこうか」ぐらいの付き合い方で十分。
おそらく、半年から1年ぐらいすれば、バブル株高も大崩れに入っていく。
本気で買いに入るのは、そこからだ。 そこからは、ありったけの資金を投入して買って買いまくろう。
その前に大きく噴いたら、個別株投資なら利益確定しておけばいい。 そして、素晴らしい買い場を待ち構えるのだ。
一方、さわかみファンドのような本格派の長期保有型の投信なら、ずっと持ちっ放しでいこう。
ちょこちょこ売ったりの小細工は無用。 それは、運用サイドがやってくれるから、とにかく買い増し一本やりでいい。
下手にちょこちょこ売りなどしてると、いずれくる本物の上昇相場に置いてきぼりを食らう。