昨日に続き、株価は今日も大きく下げている。 といっても、別に難しく考えることもない。
世界経済や景気の見通しも、企業の業績動向も、まだまだ不透明である。 とてもではないが、本格的な株式投資に入る段階ではない。
それでも世界の金あまりは半端でなく、いくらでもバブルが醸成される土壌にある。
コロナ危機で各国政府が前代未聞の規模で対策資金を投入し、中央銀行も無制限の金融資産買い取りを実施している。
すさまじく巨額の資金が市中に供給され、生活基盤の再建や経済活動の活発化に流れ込んでいっているのは間違いない。
それでも、あり余った資金は金融マーケットを徘徊して、儲けの道を血眼で探している。 それは、マネーの本性である。
そこへ、世界の銀行や年金など機関投資家はこのゼロ金利下、債券では利回りが稼げなくなっている。
勢い、株式市場でディーリング益を稼ごうと、大量の投資マネーを振り向けることになる。
それが、昨今の株高バブルである。 株価上昇を見て、巨額の余剰マネーが次々と飛び込んでくる。
本格的な長期投資なんて意識はこれっぽっちもなく、ただただ値ざや稼ぎで株式市場に参加してくるわけだ。
そういった買いだから、ちょっと株価が下がると一斉に資金を引き揚げようとする。 それが、昨日今日の下げである。
株価の上げも下げも、ただ儲かるかどうかだけの市場参加者による、典型的なバブル相場といえよう。
したがって、この先どうなるかなんて考えたところで、なんの意味もない。 時間の無駄である。
そんな中、われわれ長期投資家だが、こんなバブル相場にはせいぜい軽いジャブを入れるぐらいの付き合いでいい。
すなわち、大きく下がれば買っておいて、噴いてくれば薄く薄く利益確定の売りを出すのだ。
それよりも、いずれ来るバブル崩壊の棒下げ局面では、徹底的な買いに入るべく準備は怠らないことだ。
その時は、この長期投資家日記が大暴れすると思うよ。