モーレツ社員だったよな

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1970年代80年代を通して、ずっと日本はモーレツ社員が全盛の時代だった。

それこそ毎晩というほど、夜9時とか10時ぐらいまで仕事をして、居酒屋でビールと夕飯だ。

その後、サウナへ行って一日の汗を流して、そのまま休憩室で熟睡とくる。

翌朝は、どこかで朝飯をかっ込んで会社へ出社する。 ワイシャツなどはそのままだから汗臭い。

でも、会社の皆が似たような状態だったから、誰も気にしない。 むしろ活気とやる気につながっていった。

ところが、90年代に入ってバブル崩壊による経済混乱のなか、そういったモーレツ社員像があっという間に消え去った。

就職氷河期といわれる中、企業は正社員を減らし、派遣社員の活用へと舵を切った。

同時にバブルの反省ということで、ワークライフバランスとか家庭やプライベート重視が一気に広がっていった。

気がついたら、あれほど街角のあちこちで存在が目立っていたサウナ店がほとんど見かけなくなった。

それから30数年たった現在、日本の社員像というか日本人全体が、ずいぶんと変わってしまった。

みな昔ほど働かなくなった。 モーレツ社員といった言葉そのものが、いまや死語となっている。

若い社員はもちろんのこと、日本の労働環境全体でもモーレツに働くなんて、いまや考えられない。

国が進める働き方改革が、それこそ錦の御旗のようになって影響力を及ぼしている。

その一方で、日本の経済力はどんどん落ちていって、いまや一人当たり国民所得は台湾や韓国にも追い越された。

東南アジア辺りからの働き手も、より給料の高い韓国などに流れがちとなっている。

そういうと、すぐ人口減少とか高齢化だから仕方ないと、決まり文句が返ってくる。

そこで思考停止してはいけない。 その思考停止こそが、日本のジリ貧を招いているのだ。

そろそろ猛反省したいのは、国民の働くことに対する社会意識の改革である。

古今東西、国民が働かなくなって栄えた国なんて、どこにもない。 ところが、日本では国を挙げての働くな働くなだ。

どれだけ働くかは、個人はもちろん企業にとっても自由に決めていいではないか。

モーレツに働きたい人は、猛烈に仕事すればいい。 ガンガンに働いて、日本経済を再び活気あるものにしていく。

もちろん、ワークライフバランス重視の人は、家庭や人生に重きをおくでいい。

現状のままでは、絶対にマズイ。 日本経済全体が衰退の底なし沼に沈んでいってしまう。