バフェット買い?

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米国で最高の投資家といわれるウオーレン・バフェット氏が来日。

バフェット氏が日本株投資をさらに加速させるのではといった観測で、株価全般が大きく値上がりした。

すでに彼は、大手商社株を7%強も保有しており、さらなる日本株買いを期待しての値上がりだ。

相変わらずの、「ひたすら強い相場についていこうとする、日本的な展開だな」と、思わず笑ってしまう。

日本の投資家は、強い相場展開に乗っかって投資収益を上げようとするタイプが大半である。

これを順張り投資といって、投資対象にする銘柄はなんでもいい。

強い値動きをいち早く見つけて、その相場上昇に飛び乗るのだ。

そういった日本の投資家からすると、バフェット氏が大量に買うであろう銘柄はなにか、それに関心が集中する。

その上で、バフェット氏が買うであろう銘柄を、あれこれ推測して先回り買いしておこうとする。

その動きが、今週に入っての株価全般の上昇人気となっているわけだ。

思わず笑ってしまうと書いたのは、そういった日本の投資家とバフェット氏の投資スタイルとは真逆だからだ。

たしかにバフェット氏は日本の大手商社株を、いずれの企業も7%を超す保有の大株主である。

といっても、買ったのは2~3年前の商社株全般がボロボロに売られていた頃だ。

あの頃に買った商社株が、いずれも2倍以上の株価となっている。 これが、バフェット流の投資である。

バフェット氏がよく言っているじゃない、恐怖相場を待って買いにいくと。

そういったバフェット流の投資スタイルからすると、いずれ発生するであろう暴落相場を待ち構えてのこと。

日本株においても彼は、どこかで大きく下げたところを買おうとしているのだろう。

つまり、いま日本株市場ではバフェット来日を囃して買っているが、彼の投資スタイルからはかけ離れているのだ。

そういった日本の投資家は、来る暴落相場では逃げることしか考えないだろう。 だから、笑えてしまうのだ。

その点、いずれ来る暴落相場を待ち構えているのは、われわれ本格派の長期投資家も同じである。

それを逆張り投資という人もいるが、ただ単純に大きく下げた銘柄を買うわけではない。

しっかりと、投資対象銘柄を選んでいる。 そう、新しい相場展開の柱となっていくであろう銘柄群だ。

それこそが、本物の株式投資である。