質の悪い投資と、財産づくりは違う

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商売でも投資でも、「儲かりすればいい」で突っ走っている人は、けっこう多い。

とりわけ投資の世界では、勝てば官軍である。 不特定多数の投資家が参加するマーケットでは、儲けたものが勝ちというドライさが、いつも前面に出てくる。

どんな理由をつけようと、負けは負け。 損して資金を失ったら、市場から去るのみである。

現在進行中のカネあまり株高バブル相場でも、あれこれ抜きに儲けたかどうかだ。

マーケットでは、いつでもどんな状況下でも、儲けたものが勝ちである。

これだけ壮大なバブル相場が続くと、投下資金が1億円に殖えたとか、3億円を超したとかの話も流れてくる。

ところがだ、そういった武勇伝と、財産づくりとは別物である。 そこを、今日は強調したい。

マーケットでの儲かった損したは、一過性の面が強い。 再現性とか永続性といった面では、なんとも心もとない。

早い話、もうそう遠くない先で現行のカネあまりのバブル相場は吹き飛ぶだろう。

その時は、いま儲かったといっている人達のほとんどが、すさまじい暴落相場に右往左往していよう。

儲けたといっても、たまたま現行のバブル高に乗っただけのこと。 下げ相場ともなれば、すべて消え去ってしまう。

これでは、とうてい財産づくりにはならない。 博打で得た利益と同じで、「明日は、すってんてん」といつも隣り合わせとなる。

財産づくりとは、10年はおろか30年40年先をも踏まえて、殖えていく資産形成でなくてはならない。

ということは、現行のバブル相場からいち早く離れて、暴落相場の津波に巻き込まれないようにしよう。

それだけではなく、暴落相場の安値を「ここぞチャンス」とばかり、むしろ買いに行くのだ。

そう、財産づくりとは常に早め早めの投資行動を心がけること、そして大きな下げを食らわないことだ。

そのあたり、さわかみファンドが「これぞ、本格的な長期投資だ」のモデルをお見せすることになろう。