現在進行中の金融バブルだが、不思議と過熱感が漂ってこない。 やたらと静かである。
それをみるに、バブルなどではないのじゃないの、そう考えたくもなる。
たしかに夏ごろのバブル熱気は、どこかへ行ってしまった感がある。 かといって、バブルがはじけたわけではない。
この静けさ、米大統領選を1か月後に控え、株式市場などが様子見を決め込んでいるからなのかもしれない。
では、大統領選が終わったらバブル熱気が再燃するのだろうか? それも、わからない。
新大統領がどのような政策を打ち出すか、それ次第で上も下もあり得る。
ひとつだけはっきりしているのは、この高値膠着の間に多くの投資家が少しは冷静になれた。
それが、大統領選後に案外と明確な方向性を出してくるのではなかろうか。
どのような方向性か? おそらく、下への行動となって表面化してくるのじゃないかな。
ずっと続いてきた金あまりの株高バブルだが、それこそ金あまりしか買いの理由はない。
コロナ禍にあえぐ世界経済の状況や、各国の財政赤字拡大、国債の増発など悪材料が目白押しだ。
それらを考えると、とてもではないがバブル買いを続けられる投資環境ではない。
冷静に考えると、そうなるはずだが、さてさて実際はどうなるのかな。
それでも、バブル買いが再燃しだすとしたら、これぞ正真正銘のバブルである。
まあ、どうなるにしても、バブルの後は大きな下げに見舞われるだけのこと。
われわれ長期投資家はバブル後の下げを見越して、早めに台風や津波への備えをしておこう。
そして、多くの投資家たちが暴落相場を右往左往する中、バーゲンハンティングに打って出るのだ。